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[手工ギター紹介] 野辺雅史ギター

※2019/5/22 追記再投稿※
私が今主に使用しているギターは、この記事を投稿した当時から今も変わらず、野辺ギターです。正確には、野辺雅史さんのギターです。お父様の野辺正二さんも、すでに他界されていますが有名なギター製作家であられたため、単に野辺ギターと言うと混同されることも多いですが、私のは息子さんのギターですね。

その特徴は、下記元記事にもあるように倍音成分の少なさで、その結果として和音の分離性がよく、また遠達性にも優れていると感じています。「あしゃお君の演奏を聞いて野辺ギターを欲しいという人が何人もいるんだから、自分の音に自信持ちなさいよ」と私の師匠猪居信之先生がよく言ってくださります。お世辞とは言え嬉しいなぁ、と話半分で受け取っていましたが、先日、本当に「あしゃおさんの演奏を聞いて野辺ギターを買いました」という方に直接お話を伺うことができて、これはちょっと、本当に、だいぶめっちゃ嬉しかったですね!(どないやねん)

ギターが持ち手を育て、持ち手がギターを育てる。そんな好循環を今後も続けていけたらなぁ、と思っています。
ちなみに、私が張っているのはプロアルテ ノーマルテンションです。これまで、ドーガル社ディアマンテ ノーマルや、サバレス社ニュークリスタル・カンティーガなども試してみましたが、私の野辺ギター+私の弾き方とはあまり相性がよくなく、結局プロアルテを使用しています。


※以下元記事となります※

私が今使用しているギターは、野辺雅史さんの2004年製作楽器です。

それまで使っていた桜井ギターは、大きないい音がするのですが、逆に繊細さには欠けるところがあって気になっていました。よく言うと「調子が悪くてもそれなりの音を出してくれる」のですが、悪く言うと「音を出したくないときも出てしまう」と言う感じです。どんなときでも桜井ギターの音を響かせてくれて、弾き手や弾き方を選ばないところがあったのです。

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プロアルテ正規品の確認方法

先日「プロアルテの粗悪品?偽物?にご注意を」という記事を書きましたが、今回はその続きになります。シリアルナンバー(ダダリオ用語でPLAYERS CIRCLE CODE)を用いたダダリオ社プロアルテの正規品/模造品識別方法を説明します。
全部で5ステップの簡単な内容です。

1. サイトアクセス
ダダリオ社は日本では代理店サイトしか存在しませんので、米国ダダリオ社のサイトに接続する必要があります。
まずはダダリオ社の下記サイトにアクセスしてください。
http://www.daddario.com/PlayReal.Page

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プロアルテの粗悪品?偽物?にご注意を

クラシックギターの弦には色々な種類がありますが、私はここ数年Daddario(ダダリオ社)のProArte(プロアルテ) ノーマルテンションを使用しています。たまに他の弦を試すこともありものの、結局プロアルテの響きが今使用している野辺ギターに合っていて、そのまま使い続けている状況が10年ほど続いています。

一般的な評判でいうと、プロアルテは調弦が安定する、弦自体は特徴が少なく、その分弾き方やギターの違いを活かすことができる、というった感じ。入門者から耳の超えた人まで幅広くカバーできる良品です。

ところが、そんなプロアルテの品質が突然悪くなった!という話を聞いたのは、年が明けてからレッスンに伺った猪居ギター教室。「調弦も合わないし、音も悪くて使えないから、よかったら試して感想聞かせて」ということで、プロアルテノーマルのEJ45を1セットいただきました。

通常品と違うところとしては、
① 3弦Gの色がなぜか白濁している。
3弦比較


② 弦が2弦ずつまとめて丸められている。
2本ずつまとめられている


③ 肝心の音が違う。立ち上がりが悪く、全体的にべちゃつく。控えめに言って使えない。(汗)

プロアルテ本社に直接メールで問い合わせたところ、「不良品だから替えを送るわ」とのことで、届いた弦は上記3点とも問題なくクリアしていました。つまり、① 3弦は透明で、② 弦は1弦ずつ丸められており、③ 音も今まで通り、安定したいい音。

そうこうしているうちに、プロアルテの模倣品が出回っている、という情報を入手しました。パッケージ内のナイロン袋に書かれているS/N(シリアルナンバー)から、製品が本物かを確認することもできるようです。私の入手した粗悪品では、「正規品のS/Nではあるものの、すでに登録されています。すでにあなたが登録したのでないならば、模倣品を入手された可能性があります。模倣品業者は、過去の有効なS/Nを使うことがよくあります」といった感じのメッセージが出ました。

現状では、不良品だったのか、偽物(模倣品)だったのか、完全な判断はついていませんが、おそらくは模倣品であった可能性が高いと考えています。というか、プロアルテのこれまでの実績も含めてそうだと信じたい。

皆さんもお気をつけください。とはいうものの、パッケージではほぼ判別不可能です。さらにネットで購入となると、気をつけるのも難しいかも知れません。それでも、正規品を購入できたところから引き続き購入する、あまりにも安いところからは購入しない、などの自衛はできるかと思います。

また、封を開けて怪しい、と思えばS/Nを利用して正規非正規を調べることをお勧めします。ナイロンパッケージに書かれたQRコードを読み込めば、S/Nの入力まで済んでしまうのでそんなに手間もかからず、またダダリオへの通報、交換品要望もそのまま行うことができます(ただし英語です)。
※(2019/5/4追記) ※
模造品を販売している会社であれば、QRコードそのもの、あるいはその先のサイトまで模造していてもおかしくないないな、と後から気づきました。基本的にはパッケージ情報ではなく、ダダリオのサイトから該当のシリアル確認ページへ遷移するのが良いと考えます。具体的な識別方法の記事を投稿しましたので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
プロアルテ正規品の確認方法
※(追記終)※


元々いい弦を販売してくれているところなので、こんなことで評判が落ちるのは残念だと思い、今回記事にしました。最近質が悪くなった、と思われた方はもちろん、初めて購入し「大したことないな」と思われた方は、ぜひ正規品であるかの確認、入手をしてみてください。

※(2019/5/4))具体的な識別方法の記事を投稿しました。※
プロアルテ正規品の確認方法

クラシックギターの特徴とは何か

先日、アコースティックギターやエレキギターを演奏する後輩と話す機会があり、その時彼に「アコギとクラギの1番の違いを聞かれたら、なんと答えますか」と聞かれました。

難しく悩ましい質問ですね。

少し悩みましたが、私の答えはこうです。「1つの音符にどれだけ真剣に向き合うか」

エレキ、アコギとクラギ。例えばネックの太さが違います。使用する弦の素材が異なります。音色が違います。では、そのどれがが決定的な違いなのか。

実は、そういったものは「結果として」の違いに過ぎないのではないか、と思います。その根本にあるのは、どれだけ楽譜に向き合うか、この楽譜になった必然性にいかに想いを馳せ、それを実現するか、なのではないかと。

ある和音をその構成にした理由、このテーマを1回目と2回目で微妙に変更した根拠。そう言ったことに気を配れば、それに応える方法として、もしかしたらガットギターよりもアコースティックギターの方が適していることもあるのでしょう。

ジャズのような即興演奏や、演奏者の好みに委ねられるコードネームに従ったストローク。そう言った、偶発的要素に魅力を感じるか。それとも、1つのオタマジャクシにつながる必然性に美を見出すのか。この2つの姿勢に、優劣も対立もありません。けれども、クラシックギターを続けるには後者を理解するメンタルが必要になるのではないか、と私は感じます。

もちろん、楽譜に内在する必然性は、演奏の偶発性を否定するものでは一切ありません。むしろ、「4分33秒」で有名なジョン・ケージなどが目指した世界は、舞台演奏を行う者はみな敬意を払って向き合い方を考えなければならない命題である、とすら思います。

それでもなお、楽譜と作曲家、あるいは編曲家にとことん向き合う真摯さ、それこそが、クラシックギタリストをクラシックギタリストたらしめる重要な要素なのではないか。そのように思います。

これからの自分のギター人生に、自戒と期待をこめて。麻尾

ギター調整

私は野辺雅史さんの手工ギターを使用しています。野辺さんは埼玉県に工房を構えられてますが、定期的に関西にも来られています。先月私の通っている猪居ギター教室にも顔を出してくださったので、調整していただくためにギターを持参しお会いしてきました。

私がこのギターを購入したのは2007年で、ちょうど10年になります。フレットの劣化などもあり、10年はちょうどいいタイミングかなと言うのもあって一度工房に持ち帰っていただき全体的な修理をしていただきました。そのときの忙しさにもよると思いますが、今回は約一週間で修理と宅配まで行っていただきました。

届いたギターを開けるときはなかなかドキドキしましたね。ケースを開けると、フレットはピカピカ!で見た目が綺麗に。弾いてみると、全体的に音がすっきりして、また高音フレットが弾きやすくなりました。ずっと同じギターを使用していると、緩やかな経年劣化には気づきにくいものですね。今回思い切って調整をしていただいてよかったなと思います。購入後どのくらい経てば、と言う明確なラインはないかと思いますが、5年/10年とある程度の年月を経た楽器を使用している皆様には調整をお勧めできますね。

お会いしたときには、ギター制作を常に進化させようと色々な挑戦をしてらっしゃる話や、材料の確保が年々難しくなってきている話など、興味深い話を聞かせていただくことができました。また、野辺さんがお持ちになっていた新作ギターを触らせてもらい、非常にいい音がなるため欲しくなっちゃいました。今のギターを使い始めてからおそらく初めて?の浮気心です。。w 同じ製作家だからセーフ??