FC2ブログ

ローラン・ディアンス

前回カプリコーンの夢に関する記事を再投稿しましたが、その時に「ディアンスに関して別記事で」と書きました。でも、クラシックギターを好きな人なら、ディアンスの凄さや素晴らしさはとっくに知っていて、語っているんですよね。。と言うわけで、今回はそんなすでに語られている中から特に私が読んでいて面白かった記事を紹介したいと思います。記事の特性上、敬称略となる個所に関してはご了承ください。

ディアンスはなにを遺し(え)たか
2017年にディアンス没後一周年に行われた「ディアンスナイト」。出演者4人の座談会形式のスペシャルトークが、全3回にわたって掲載されています。鈴木大介 × 大萩康司 × 松尾俊介 × 村治奏一と言う超豪華な顔ぶれで、ディアンスの音楽性、その裏にあった人となりだけでなく、武満徹の話に続くなど、非常に興味深い話が載っています。「ちびっこディアンス問題」は賛否両論でしょうか?!

ところで、上記記事には大萩康司さんがディアンスの曲に出会ったときの話が、九州はフォレストヒルでの一幕として書かれています。そこに名前が出てくるのが福山仁、松下隆二、池田慎司といった九州の名ギタリストの面々。

続きを読む

テーマ : ギター
ジャンル : 音楽

tag : 曲・楽譜,

猪居亜美さん 7/3 メジャーデビュー決定!!

私がかれこれ15年以上お世話になっているのが、猪居信之先生のギター教室ですが、こちらは長男の謙さん、長女の亜美さんともにプロギタリストとして活躍されています。

・・いや、もちろんお父さんの猪居信之先生ももちろんプロギタリストなので、こういう書き方をすると誤解を与えるかもしれませんが、、お父さんはどちらかというとレッスンプロで、CDは出されていませんし演奏活動もそんなに多くありません。謙さん、亜美さんは教授活動に加え精力的に演奏活動もされています。

そんな亜美さんですが、この度メジャーレーベルからのCDデビューが決まりました。
紹介文を猪居亜美さんの公式ホームページから引用します。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
MEDUSA(メドゥーサ) 猪居亜美 キングレコード

~ギリシア神話に登場する“メドゥーサ”の如く、圧倒的な美しさと力強さを兼ね備えたクラシック・ギタリスト“猪居亜美”。超絶テクニックを駆使した音楽的感性と情熱に溢れた圧巻の演奏は唯一無二。世界へ羽ばたく逸材の誕生。~
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

キングレコードですよ!すごいですね~。

収録曲、まず私が楽しみなのはなんといっても「アナトリア民謡による変奏曲(ドメニコーニ)」です。ドメニコーニと言えば変則調弦のコユンババで有名ですが、実はこのアナトリア民謡の変奏曲もかなーり格好いい曲なんです。コユンババは変則調弦で弾くまでが面倒くさいですが(汗)、アナトリア民謡はドロップDなので楽ちんです。以前にお兄さんの謙さんもコンサートで弾いておられましたね。

続きを読む

tag : 曲・楽譜,

Le Grand Tango

曲紹介カテゴリのページに関し、あまり更新できておりませんでした。このブログを始めた当時はYouTubeに公開されている動画が適切なものかどうかがわからず、非公式な(≒正当な報酬を得るべき人にとって不利益となる)動画を共有することは避けたい、との思いがあったためです。最近は、収益化に関して透明性が増してきていますので、ぼちぼち好きな曲の紹介もしていきたいと考えています。

というわけで、記念すべき再開初回は!どどどどーん!
Le Grand Tango(Astor Piazzolla)です。クラシックギターじゃないんかい、というツッコミはどんどんしてください。はい。

この曲は、もともとチェロの巨匠ロストロポーヴィチの演奏に感動したピアソラが、彼に献呈したチェロとピアノのための楽曲です。ただ、ロストロポーヴィチはこの曲に当時興味を示さなかったらしく、結局彼が初演したのは献呈から10年近く経ってからで、その時にはすでに彼の演奏家としてのピークが過ぎ去った後であった・・・。彼の一番脂がのった時期の演奏をぜひ聞きたかったものだ・・。なんて格好いいレビューは私にはできません(汗)。たしか、昔読んだ「アストル・ピアソラ 闘うタンゴ(斎藤 充正)」にこのような記載があったように記憶しています。

演奏としては、ヨーヨーマプレイズピアソラに入っているものが有名です。が、少しまとまりすぎている感があり、またノリがちょっとピアソラのものではなくなっているように感じます。ほかにはギドンクレーメル「ピアソラへのオマージュ」収録のバイオリン版も有名です。この演奏、私は大好きでしょっちゅう聞いています。とはいうものの、バイオリンで音が高くなっているので、ピアソラ本人が意図した重厚感とはまた違うのかもしれない。というわけで、今回紹介するのは、下記ダブルベース(コントラバス)とピアノによる演奏です。

ウルグアイ出身でスペインを拠点にしているダブルベース奏者、Diego Zechariesさんの演奏です。(名前の読み方がわからん・・)



この曲、大学のギタークラブ現役時代に、「合奏でやりたい!」と主張したのですが、全く賛同が得られなかったのも良い思い出です。笑

こんなマニアックな曲ですが、さらにマニアックなことに、ProArte Guitar Trioというトリオがなんとギター三重奏版!をCDで録音しているんですよね。こちらです。どっかで音源聞けるいいんですけど・・。私はCD音源持っていますけど。いつか、有志によるギター重奏も聞いてみたいと願っています。「来たるべきもの」のギター二重奏で素晴らしい編曲もあるので、これも不可能ではないと思ってるんですけどね。何かの間違いでアサド兄弟とかやってくれないかな。。

tag : 動画リンク,

猪居亜美

先日は、私が通っているギター教室の息子さん、猪居謙さんのデビューアルバムに関して記事を書きましたので、今回は娘さん、猪居亜美さんのデビューアルバムを紹介したいと思います。

謙さんの紹介でも書いたのですが、亜美さんも当然ながら(?)むちゃくちゃうまい。お上手です。昔っから、上手。ただ正直なところを言うと、テクニック優先で曲の中の表現力というか抒情のようなものが置いてけぼりになっているように感じるときがありました。

ところが、デビューアルバムとなった Black Star を聞いて、いい意味で衝撃を受けました。まず音と録音状態がいい。そして、その綺麗な音とともに、その表現に至った必然性がすっと胸に落ちてくるような、そんな演奏です。加えて、選曲もいいですね。ご本人がインタビューで、「クラシックギターを知らない人に、こんな格好いい楽器なんだ、と思ってもらえるきっかけになりたい」とおっしゃられています。まさに、その言葉通りの、初めて聞く人に自信をもって紹介できる名盤になっています。

選曲や方向性は、デビュー当時の木村大さん(駿馬やザ・カデンツァ17)を思い起こさせますが、木村大さんがテクニックに重心があったのに対し、猪居亜美さんの方がテクニックを見せつつ曲を聞かせていると思います。

一番のお勧めは、コユンババ(ドメニコーニ)です。自分でも譜読みをしたことがある曲なだけに、余計に表現に目を見張りました。第三楽章後半のテンションの上げ方(上がり方?)と音使いには特に感動しました。また、ヒナステラのギターソナタやトゥリーナのセヴィリアーナも、勢いの中に節度があって心地よいですね。

一点私として残念なのは、、化粧が濃い目のジャケットになっていることでしょうか。笑 亜美ちゃんは普通の方が可愛い気がするな。まぁこれは好みや方向性ですからねf^^;



PS:
私がクラシックギターを、そしてこのブログを続けている主な動機は、クラシックギターを知らない人に素晴らしさを伝えたい、と言うものです。亜美さんとは土俵があまりにも違いますが、少しずつでも私ができることで、この楽器の魅力を広められたらと思います。

サウダージ第三番 楽譜指示一覧

ディアンス作曲サウダージ第三番の、新版(2005年版)に記載されている情報の訳です。譜読みの際の参考にどうぞ。

私にはイタリア語の知識はありませんので、基本的にオンライン辞書で調べています。伊日翻訳でうまくいかない、意味が通じない場合も多いので、その際は伊英翻訳を挟むようにしています。間違いがあったらごめんなさい。

旧版では基本的にフランス語でした。新版では、文章指示の箇所はイタリア語以外に英語を書いてくれているので、わかりやすく非常に親切です。ディアンスと言うと、楽譜内に必要な指示はすべて書いているため自分の曲はレッスンをしない、と言うことで有名らしいです。そのエピソードにも頷ける、豊富な指示となっています。


二楽章最後の、「消え入るように」からの「弾いているフリをしろ」などは、大変ユニークですね。



楽譜上の指示
(基本イタリア語)
英語 日本語
lento poi accelerando poco a poco   ゆっくり、その後少しずつ加速
 a piacere pleasure 愉快に、楽しみに
dolcissimo the sweetest もっとも甘く
l.v. = laissez vibrer let vibrate 振動させて。響きを止めずに
ben cantando well singing  
liberamente freely  
piu energico more energetic エネルギーをもって
tastiera keyboard 指板
pont. = ponticello   ブリッジよりで
mano sinistra sola alone left hand 左手だけで
scorrevole 流暢な
pochiss. = pochissimo   ほんの少し
deciso decided 決定された
sempre pp e regolare always pp and to regulate  
Trillo prima lento, poi accelerandolo, rallendolo etc   最初の速度でトリル、その後アクセル/ラレンタンドなど
Mentre sempre mantenere lo stesso tempo del ritmo giu While always to maintain the same time of the rhythm down  
al niente to nothing  
faire semblant de jouer pretend to play  
Ritmico e molto preciso Rhythmic and very exact リズミカルに、とても正確に
tempo giusto just テンポちょうどで
en soulevant les doigts de la main gauche by raising the fingers of the left hand 左手を上げることによって、アクセント
2e fois seulement 2nd time only  
stopper toute resonance precedente abruptly stop any resonance preceding 突然、先行しているどのような反響でも止めなさい
soave sweet  
aspro   厳しい
àpre rough 荒々しく
perd. = perdant, perdendosi   弱々しく、消え行くように

あと、ところどころででてくる plp/ flesh は、p(親指)で爪を使わず指頭で弾くようにという指示です。ディアンスはときどきこの指示を使いますね。サティのグノシエンヌ第一番をディアンスは編曲していますが、これだと親指の低音はすべて指頭弾きを指定されています。わざと芯を無くす狙いで面白い弾き方です。サウダージ中で和音弾きおろし個所でこの指示のあるところは、私のスキルですと逆に音が汚くなるため、指板側に弾くだけにしています。

私の演奏は、こちらの記事にて紹介させていただきました。
プロフィール

あしゃお

Author:あしゃお
麻尾佳史と申します。
プロフィールはコチラです。

検索フォーム
カテゴリ
タグ

動画リンク 曲・楽譜 日記 お役立ち情報 演奏・練習のコツ ギター・弦 音楽論 お勧めの本 コンクールの傾向と対策 サイト紹介 自己紹介 

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新コメント
最新記事
月別アーカイブ