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サンバースト

このブログでは、自分の演奏以外にも、私の好きな曲の紹介を書いていこうと思います。

第一回として、私がクラシックギターの世界にはまるきっかけとなった曲を紹介します。

Sunburst サンバースト
作曲:Andrew York
”サンバースト”とは雲間から強く照りつける太陽の光のこと。

この曲は、村治佳織さんのアルバム「CAVATINA」の一曲目に収録されています。(コチラから試聴できます)
初めてこのアルバムを聞いたときはまだ高校生のときでした。そのころは父親の持っていたクラシックギターでポップス曲を弾いているような状態で、クラシックギターには全然詳しくありませんでした。今となっては、どうしてその頃にこのアルバムを手に入れたのかもよく覚えていません。耳覚えのよいメロディーを気に入って覚えている程度でした。しかし、その時はこの曲に関して大きな勘違いをしていました・・てっきり二人以上で弾いていると思っていたのです。

その後、大学に入って間もないとき、サークルオリエンテーションでクラシックギター部の紹介に足を運んだ私はこの曲に再会し、「この曲は一人で弾けるものなんだ!!」と衝撃を受けました。そして、「俺もこの曲を弾けるようになりたい!」と思って入部を決意したのです。これが、私がクラシックギターに本格的に演奏し始める第一歩となりました。

大学生活ではクラシックギターにのめり込みました。この曲もそれなりに演奏できるようになり、3回生のサークルオリエンテーションでは、「今度は自分が、ギターの素晴らしさを新入生に伝えたい」との思いからこの曲を演奏しました。今となってはいい思い出です。ちなみに、その後クラブの先輩の結婚式でもこの曲を演奏させていただきましたが、そのときは緊張でかなりきわどい演奏をしてしまい・・(本当に申し訳ない!!)、それ以来人前で弾いていません(汗)。


クラシックギターに詳しい人や音楽を長くやっている人には、ヨークの曲に関して「深さがない」とか「弾いていると飽きてくる」と言ったようなネガティブな捉え方をする人がいます。私も最近になって、良くも悪くもそう言う側面を感じるときがあります。しかし、初めて聞いたときの耳なじみのよさ・明るさ・華やかさはやはり素晴らしいの一言です。


(余談)
高校生のころはエレキギターをメインでやっていて、X-Japanのhideさんモデルのギターを使用していました。モデル名は「MG-130Sモッキンバード、チェリーサンバースト」でした。これも何かのだったの縁かな・・
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タケオ・サトー ギターリサイタル

ドイツ在住のギタリスト、タケオ・サトーさんのギターリサイタルを聴きに行って来ました。

初めて演奏を聴かせていただきましたが、本当に素晴らしかった。
曲の解釈・方向性が明確で、聞いていて世界にどんどん引きずりこまれていきました。テクニックが凄すぎる人は、逆にテクニックが目につきすぎて音楽に浸れないこともあるのですが、タケオさんはまず「曲」ありきで、華麗なテクニックがそれを支えていたことに後から気づくような、それくらいの深さがありました。

今の私にはあそこまで指を回すことはできないけれど、少なくとも演奏できる曲に関しても、もっともっと歌心を追究していきたいと強く思いました。基本的な音の出し方を練習して、音のバリエーションを増やして曲想を豊かにしていきたいと思います。

あの、小さな柔らかい音なのにホールに響き渡る音色はどうやっているんだろう・・研究しなければ。
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このサイトに関して(裏の理由)

このサイトに関して(裏の理由)


私の好きな作家、伊坂幸太郎さんの小説「モダンタイムス」の帯では、『検索から、監視が始まる』と謳われていました。「検索が全てを支配する。自分の存在を消したければ、インターネットの検索から逃れることだ」と言ったような内容も出てきます。

これって、逆に言うと、検索したときに引っ掛からないと存在しないと見なされるってこと?
実際に、「何かに興味を持ったときに行うことの1番手は『検索』だ」と言う時代になってきていませんか?
ネットに足跡を残しておかないと、存在を信じてもらえない?(そこまでではないか・・笑)


最近、少しずつではありますが、クラシックギターを人前で演奏させていただく機会を設けさせていただけるようになってきています。その活動を通じてクラシックギターに興味持ってくれた人がいらしたときが、クラシックギターの世界を知るきっかけになればと思いこのサイトを作ることにしました。100%満足できる演奏をすることはなかなか難しく、それを待っていては何も始められないとも思いましたので、「曲のよさをそこなっていない」と思えるくらいを判断基準に演奏もアップしていきたいと思っています。
#結局自己判断なので、辛口コメントがない限りは、判断がどんどん甘くなっていく可能性があります。。


同時に、自分の活動や演奏を保存することで、またそれを皆さんと共有することで、成長のきっかけになればとも思っています。
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Reflections

Reflections
リフレクションズ
作曲者:Andrew York



reflections:直訳すれば「反射」ですね。私は、静かな水面に陽光がきらめく様を思い描いて演奏しています。しかし、実はそれ以上に、reflect:動詞で「思案する。内省する」という意味合いに感じるところが多い曲です。

クラシックギターは自分の指で繊細に奏でる楽器で、その時の心構え一つで音が柔らかくもなり、荒くもなります。この曲で反射・反映されているもの、それは自分の心そのものではないか・・・。そんなことを教えてくれる、美しく素晴らしい曲ですね。

穏やかな心で優しい音を奏でられるように練習していきたいと思います。
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A Simple Song

A Simple Song
素朴な歌
作曲者:佐藤 弘和



シンプルソングと言うタイトルにふさわしい、素朴で美しい曲。
曲の後半で、「ドレミファーソラシド」の非常にシンプルな音階が、さりげなく、そして美しく歌われているところなど特に気に入っています。技巧的にあまり難しくはなく、丁寧に弾くことで感動が得られる曲と言うのはクラシックギターに適しています。このような曲をもっともっと上手く演奏できるようになりたいですね。
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クラシックギターとは

クラシックギターとは何かと言うときに、「クラシック曲を演奏するためのギター」と考える人が少なくありません。しかし、それは違います。例えばピアノやバイオリンでは、西洋音楽の王道に位置するクラシックを演奏することはもちろん魅力的です。しかし、それと同じくらい美しく、ポップス曲やリラクゼーションミュージックを演奏することが可能です。

クラシックギターにも同様のことが当てはまります。クラシックギターを使用して、ポップスを弾いてもいいし、ロックを弾いても構わないのです。現に、ボサノバやジャズの世界では、楽器としての「クラシックギター」を使用して素晴らしい演奏をしている方が多数いらしゃいます。

クラシックギターとは「クラシック曲を演奏するためのギター」ではなく、「楽器としての形態が、他のギターと比較してクラシック(古典的)なギター」のことだと解釈しましょう。では、このクラシックな形状をしていることで得られる最大の特徴とはなにか。それは、ナイロン弦を使用し、演奏者本人の指先を使用して奏でられる柔らかな音色なのです。この優しい音色は、スチール弦を用いるアコースティックギターやエレキギターでは決して得ることはできません。

クラシックギターの認知度はアコギ・エレキと比較して低く、一般的な楽器店での取り扱いも少ないのが現状です。そのため、ギターを始めるときにクラシックギターが候補に上がること事態が少なく、私には非常に残念です。アコースティックギターで演奏されることが多い楽曲に関しても、クラシックギターで演奏した方が演奏効果が高いように思われるものも少なくないのですから。
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このサイトに関して

このサイトをご覧になられている皆様へ

クラシックギターと聞いて、楽器の形状や音色・楽曲が思い浮かぶ方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

クラシックギターと言う楽器は、同じギターでもアコースティックギターやエレキギターと呼ばれる楽器と比較して認知度が低いのではないかと感じています。その理由の一つとして、ポピュラーミュージックで使用されることが少ないことが考えられます。また、「クラシック」と言う響きの影響もあってか敷居の高い楽器だと思われがちで、その世界を知る前に敬遠してしまう方がいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、クラシックギターの豊かで優しく美しい音色を楽しむためには、肩に力をいれる必要もなければ、背筋を伸ばしてかしこまる必要も全くありません。楽器としてのクラシックギターは、決して敷居の高いものではないのです。

このサイトは、クラシックギターの魅力を少しでも多くの人に伝えることを目的として更新をしていきたいと考えています。
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Wating for Dawn

Wating for Dawn
夜明けを待ちながら
作曲者:Andrew York



ヨークらしいキャッチーなフレーズの曲。
Cmajorの響きに二分音符=60と言うテンポ設定は、明るい印象を与えてくれます。
"夜明けを待ちながら"と言うタイトルからは眠れない夜が明けるのを待つ悲愴感も想像したくなるりますが、ここではむしろ、夜を越えて新たな一日・新たな世界の幕開けに対する期待が込められていると解釈したいと思います。
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くじら

くじら
Kujira
作曲者:小松原俊



くじらが大海原を悠々と泳ぐ姿が目に浮かぶような曲。
元々はアコースティックギター用の曲ですが、こう言った曲はむしろクラシックギターの繊細さに非常に合うと思います。
調弦はDADF#BDのオープンD6で、本来はCapo2をつけて演奏する曲ですが、ここではキーを下げた状態で弾いています。

と言うか、クラシックギターでこれ以上ハイポジションを演奏するのは正直しんどい・・。
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