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五重奏のためのコンチェルト

Concierto para Quinteto (五重奏のためのコンチェルト)

作曲:Astor Piazzolla(アストル・ピスアソラ)
編成:通常のギター(プライムギター)x7台+バスギターx1台
2003.6.8 第四回びわ湖ギターフェスティバルにて。
ミケランジェロ'70に引き続き、同じ演奏会にて演奏したもう一曲、五重奏のためのコンチェルトも音源をアップロードさせてもらいます。

これも、原曲が説明不要なくらいの超ド級の名曲です!が、初めてギターアンサンブルで聞いた当時は、バンドネオンで奏でられる原曲よりギターアンサンブルの方が格好いい!と本気で思ったくらいにギター演奏にもあっています。

曲の構成は、怪しさと気怠さから緊張がたかまり駆け抜ける前半、バイオリン/バンドネオンが交互にソロを引き継ぐ緩やかな中間部、格好いいギターソロから問答無用の迫力の後半となっています。
ギターアンサンブルでは楽器の交代による主題の引き継ぎがむずかしいため、中間部を一部省略しています。(ピアソラの五重奏団は、バンドネオン/バイオリン/ピアノ/コントラバス/エレキギター)その分、テンポや強弱で味付けを頑張っています。

編成/特殊奏法は、ミケランジェロと同じですね。
・1st x2, 2nd x2, 3rd x2, 4th(cutting) x1, BassG x1 です。
・ch(右手小指)の爪で弦を引っ掻いてキュイーンと言う音を出す。
・10円玉で6弦をこすり、ぎゅっぎゅっという音を出す。
・人さし指で和音をチャッと鋭くならす(阪大タンゴバンド伝統のタンゴカッティング!)
・i(右手人差し指)の爪でマンドリンのようにトレモロ奏法をする。

これも、原曲はやはりなんといってもタンゴゼロアワー。あと、セントラルパークコンサートですね。Gidon Kremerや小松亮太の演奏でピアソラの名演はたくさんありますが、こと五重奏のためのコンチェルトに関しては落ち着きすぎていてあまり好きではありません。やっぱり、ピアソラは熱くなくちゃ!
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ミケランジェロ70

Michelangelo'70 (ミケランジェロ'70)


作曲:Astor Piazzolla(アストル・ピスアソラ)
編成:通常のギター(プライムギター)x7台+バスギターx1台
2003.6.8 第四回びわ湖ギターフェスティバルにて。

先日、関西ギター連盟OBコンサートで後輩たちがこの曲を演奏しているのを聞き、自分が演奏していたときのことが懐かしくなり音源を引っ張り出してきました。

私が大学時代にギター部に興味を持ったのは、「サンバースト(ヨーク)」がきっかけだったというのは以前に記事にしましたが、そこからギター部に完全にのめり込むきっかけとなったのがこのミケランジェロ70です。
先輩たちの出演する演奏会で、ギターアンサンブルの「ミケランジェロ70」を初めて聞き、あまりの格好よさに鳥肌が立ちました。「ギター合奏で演奏するピアソラ」の大ファンになり、その場でタンゴバンドに入ることを決心しましたのでした。

音源は、クラブ卒業後他大学のメンバー含め8人で結成したおもひでアンサンブルで、第四回びわ湖ギターフェスティバルに出場したときのものです。当時の阪大ギター部では、「先輩たちが直近二年間に演奏した曲は演奏しない」と言う暗黙のルールがったため、衝撃をうけるほど大好きだったミケランジェロ70を大学の定期演奏会で発表することはできず、OBの立場になってからようやく演奏できたわけです。
編成は、1st x2, 2nd x2, 3rd x2, 4th(cutting) x1, BassG x1 です。

卒業してもギターを続けたい、との思いで結成したOBアンサンブルでしたので、当然やる気に満ちていました。今聞くと、フレーズの歌い方が適当だったり、リズムがそろってなかったりと細かいところで爪が甘いなぁと思うところもありますが、でもでもそんなことそっちのけで、俺らの演奏を、ピアソラを聞け!と言う熱さ若さで動いていくこの感じ。熱くていい演奏だなぁと思います。と、この音源編集していたら、妻に「どんだけ自分の演奏好きなん?」と突っ込まれました^^;

曲の紹介ではなく演奏の紹介になっちゃいましたね。

曲としてはメロディがピアソラらしい3-3-2(1,4,7拍目にアクセント)のリズムを拡張し、
2小節セットで 3-3-3-3-2-2 というリズムで展開してきます。
一方、低音はこれまたピアソラらしく4拍子のスケールを奏でています。
低音で刻まれる4拍子の上に乗っかる強烈なシンコペーション、これがそのまま曲の勢いを作っています。

特殊奏法としては、下記のようなことをしています。
・ch(右手小指)の爪で弦を引っ掻いてキュイーンと言う音を出す。
・10円玉で6弦をこすり、ぎゅっぎゅっという音を出す。
・人さし指で和音をチャッと鋭くならす(阪大タンゴバンド伝統のタンゴカッティング!)
・i(右手人差し指)の爪でマンドリンのようにトレモロ奏法をする。

原曲は、タンゴゼロアワー収録のものが最高です。また、セントラルパークコンサートに収録されているものも、ライブならではの前のめり感、奏者の我慢できない感が出ていて面白いですね。
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関西ギター連盟OBコンサート 終了いたしました。

昨日、伊丹アイフォニックホールで開催された関西ギター連盟OBコンサートに参加してきました。現役生の方の若々しい演奏やOBの方の円熟の演奏、プロやプロ志望の方の圧巻のステージと楽しむことができました。

打ち上げの席で主催の内田さんが「卒業してギターを止めてしまう人が多い。そんな中、この活動が一つの受け皿になって、ギターを続ける人が少しでも増えてほしい」とおっしゃっていました。その思いをこのコンサートに結実されたとのことで、本当に素晴らしいことだと思います。企画運営だけでなく、奏者としても参加されて大変忙しかったと思います、お疲れ様でした、ありがとうございました。

自分自身は、最高の演奏はできず、企画運営の方に申し訳なかったと思っています。練習時間がなかなか取れない中、本番の集中力で練習同等以上のステージを出せた、という意味では合格点を上げたいと思います。しかし、もっと練習時間をとるなり、もう少し簡単な曲にするなりアプローチを変えることでもっとよい演奏はできたはず、もっと良い演奏でこのコンサートに花を添えたかったなと悔いが残りました。それは裏を返せば自分への期待でもあります、まだまだやれるはず。頑張ります。

あと、ステージを見ていて思ったのは、やっぱりクラシックギターは綺麗な音を出してなんぼだな、ということです。
何を演奏するか、どう演奏するかは当然大切ですが、それ以前に、「いい音」を出せば、その最初の2、3音でもう空気が変わる、と再実感しました。最近演奏/練習する時間がないため基礎練がおろそかになりがちですが、そもそもの右手のタッチをないがしろにしてはならないと痛感するいい機会でした。

次の演奏会や演奏曲は未定ですが、これを節目に気持ち新たにまた頑張ろうと思います。
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お礼へのお礼

このFC2ブログには、「ブログ拍手機能」というのがあります。

どのような機能かといいますと、(以下FC2ヘルプより引用)「クリックするだけで簡単にそのブログ記事へ賛同や賞賛を送ることができます。あるいはそのブログを「読んだよ」という足跡として、単純に使うこともできます。」と言うものです。

これを押していただくと、あぁ、読んでくださってる方がいるんだ、応援してくださってる方がいるんだ、と嬉しい気分になります。私みたいに誰が読んでくれいるのか、そもそも読んでくれている人がいるのかもわからないまま書いている身としてはすごく嬉しい。

と、嬉しいのは嬉しいのですが、実のところ私自身はこの手のボタンを押しません。
「拍手」や「いいね!」といったボタンの便利さは理解します。ただ、このボタンだと「何がよかったのか」 「どこに共感したのか」が不明確です。また、何か不幸な内容を伝える記事に、大変だな・・と思いつ”いいね!”と言うのは不謹慎では」などと深読みしてしまいます。

それがまだ、MixiやFC2ブログのような「タイトル」がつくものでしたら、主題が明確な分、拍手やいいね!の対象は主題に向いている、と捉えることも便宜上可能です。しかし、Facebookのようにタイトルすらそぎ落とされてしまったタイムラインで、複数の話題を書いている内容に対しての「いいね!」となると、それはもはや私にとって、私の何を代弁してくれているのかわかりません。

ですので、私自身は一つのルールを決めました。「いいね!」は押さない。何か感じたことがあれば、それは自分の言葉でコメントをしようと。

あ、誤解の無いように補足しますが、これは私の中でのルールであり、別に他の方に強要する気は一切ありません。むしろ、上述のように他の方から頂くいいね/拍手にはむしろ元気とやる気をもらい、喜んでいます。(ややこしいやっちゃ・・)
単に、自分が他者に伝える際には、何を思ったのかを明確にしたい、というだけです。

ちなみに余談ですが、英語版Facebookでは、この機能は「Like」となるそうです。いいね、よりはLikeの方が使いやすい気がしますね、私は。。

で、前置きが長くなりましたが、タイトルにも書いていますように、今日の本題は「お礼へのお礼」です。

先日、私がこのブログで書いている記事に、ブログ拍手のコメント機能と言うのを使用して、わざわざお礼を届けてくださった方がいらっしゃいました。「~の件を調べていて、このブログにその内容がまとめてあり参考になった、感謝します」と言った内容のコメントです。大変ありがたく、嬉しいものでした。

お、調べたいことが載ってた、ラッキー助かった、で済ませて誰も文句を言わないところで、わざわざ「拍手ボタン」を押し、さらに何が良かったのかを自分の言葉で伝えてくださった。非常に有難いと感じました。

お礼をくださった方に、この場でお礼を申し上げます。私の記事が少しは役にたったことがわかり、こちらも嬉しいです。わざわざお礼を言ってくださり、ありがとうございました。
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