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楽譜の電子化

先日とある公開レッスンを受講した際に、後輩が楽譜をiPadで電子化していたのを見ました。
ほぅ、これはちょっとありかも知れない・・。

ということで、少し調べてみました。

私がしたいこと
・Android対応(普段持ち歩いている端末がAndroid)
・ふと思い立ったときに楽譜の確認をしたい
・公開レッスンや発表会などのとき、その場で楽譜を見たい
・実際のレッスンや譜読みの際は、現状の紙ベースでよい
 (というよりも、むしろ紙ベースのメリットは大きいと思っている)
・ファイルのバックアップand/orクラウド化は必須
 一度電子化を始めてから、不慮の事故で喪失するのはだぶん耐えられない。
・自炊(手持ちの紙楽譜の電子化)自体は別のソフトでも可
・楽譜の作成機能は不要(必要があれば紙の五線譜を使用)
・楽譜の再生機能は不要

というわけで、現状はCamScanner+MobileSheetsシリーズと言う組み合わせで運用を始めています。
この組み合わせで上記はクリアでき、かつ会社の休憩時間や通勤時間などに、比較的自由に楽譜にアクセスできる環境を整えられました。

CamScannerは無料分で必要十分。MobileSheetsシリーズは、保存曲数制限があるようなので今後大きな不具合がなければAndroidの有償版を購入予定です。

今回この件の調査をしていて、iOSデバイス/アプリの記事や楽譜編集まで要する方のコメントは多く見つけたにもかかわらず、私と同じような環境(Android+楽譜参照のみ)を求めている人はあまりいなようでしたので、使用感やProsConsを継続でまとめていきたいと思います。

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クラシックギターの特徴とは何か

先日、アコースティックギターやエレキギターを演奏する後輩と話す機会があり、その時彼に「アコギとクラギの1番の違いを聞かれたら、なんと答えますか」と聞かれました。

難しく悩ましい質問ですね。

少し悩みましたが、私の答えはこうです。「1つの音符にどれだけ真剣に向き合うか」

エレキ、アコギとクラギ。例えばネックの太さが違います。使用する弦の素材が異なります。音色が違います。では、そのどれがが決定的な違いなのか。

実は、そういったものは「結果として」の違いに過ぎないのではないか、と思います。その根本にあるのは、どれだけ楽譜に向き合うか、この楽譜になった必然性にいかに想いを馳せ、それを実現するか、なのではないかと。

ある和音をその構成にした理由、このテーマを1回目と2回目で微妙に変更した根拠。そう言ったことに気を配れば、それに応える方法として、もしかしたらガットギターよりもアコースティックギターの方が適していることもあるのでしょう。

ジャズのような即興演奏や、演奏者の好みに委ねられるコードネームに従ったストローク。そう言った、偶発的要素に魅力を感じるか。それとも、1つのオタマジャクシにつながる必然性に美を見出すのか。この2つの姿勢に、優劣も対立もありません。けれども、クラシックギターを続けるには後者を理解するメンタルが必要になるのではないか、と私は感じます。

もちろん、楽譜に内在する必然性は、演奏の偶発性を否定するものでは一切ありません。むしろ、「4分33秒」で有名なジョン・ケージなどが目指した世界は、舞台演奏を行う者はみな敬意を払って向き合い方を考えなければならない命題である、とすら思います。

それでもなお、楽譜と作曲家、あるいは編曲家にとことん向き合う真摯さ、それこそが、クラシックギタリストをクラシックギタリストたらしめる重要な要素なのではないか。そのように思います。

これからの自分のギター人生に、自戒と期待をこめて。麻尾
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4月の出演予定

普段なかなか人前で演奏する機会がありませんが、2019年4月には下記演奏会およびコンクールに出演/出場予定です。

猪居ギター教室 第57回定期演奏会

習い始めて15年ほどになるのでしょうか・・。お世話になっている猪居ギター教室の定期演奏会に出演します。
今年は4/6(土)と4/7(日)の2回に分けての演奏会と言うことで、そのことからも規模の凄さがわかりますね。
両日とも 18:10開演で、メイシアター小ホール(阪急吹田駅前)にて行われます。

私は4/7(日)の方に参加します。次の月曜日年休とりたい・・。演奏予定は下記2曲です。

・CAPRICCIO/ Francis KLEYNJANS
・Valseana (2nd Mov. of Aquarelle)/ Sergio ASSAD

2曲とも、長年弾き続けているスルメ曲です。そんな隠し玉的スルメ曲を、諸事情により今年同時に発表することになりました。「新曲の譜読み、弾き込みが間に合わなかったらこの曲を発表しよう」という隠し玉を使い切ることになったので、来年以降の発表会が今から心配です(汗)。全国の麻尾ファンの皆さんは、ぜひ今年のうちに聞きにきてください。。

この記事を書くために曲のタイトルおよび作曲者を確認していて気づいたのですが、2曲とも David Russellに献呈された曲ですね!ずっと好きで弾いてきた曲に今さらながら共通点を見つけ、凄く興奮しています。

第44回ギター音楽大賞
4/27(土)、4/28(日)の両日に開催されますギター音楽大賞、今年は新たに設定された上級部門に挑戦します。
上級部門は4/27(土)の方ですね。

チラシを見た瞬間、1.麻尾 佳史 というのが目に入ったので、「やってもうた~(1番は嫌だ~)」と思っていたら、50音順とのことでほっとしました。どうやら当日抽選で演奏順が決まるようですね(こんなこといっといて当日一番を弾いたら目も当てられない)。

上級部門ということで悔いのない挑戦としたいとの思いから、上にも挙げたCAPRICCIO/ Francis KLEYNJANS でエントリーしています。大好きな作曲家の一番好きな曲です。コンクールとなるとどうしても結果を求めたい気持ちを隠し切れないのですが、いい演奏をして曲の良さを伝える、と言う演奏の本筋を見失わないよう、準備をしていきたいと思います。
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