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継続は力

※2012/4/30の記事を修正再投稿します。なんだかんだとギターは続けていて、ブログも前より活発に更新しています。

7年前の自分に「なんとかやってるよ」と声をかけてあげたいと同時に、7年後の自分に「なんとかやってるか?」と聞いてみたい感じです。

そしてこのブログを読んでくれているあなた。大丈夫、趣味は続けられるし、もし何かあってもいつでもまた始められる。

続けることに意味があるだけではなく、続けようと思い続けることが背中を押すんです。もし止まったら、また始めたらいい。スキーにも、近いうちに必ず子供を連れていきます。※


昨日、会社の知人の結婚式で神奈川県は逗子へ行って来ました。
彼はジャズをずっとやっていて、CDも出しています。披露宴ももちろん、彼の作・編曲による音楽満載で、最高に楽しいものでした。

そんな彼が披露宴の最後の挨拶で言ったのが、タイトルである「継続は力」でした。この言葉を、彼は中学の時の恩師の先生に教えてもらい、それ依頼ずっと大切に思ってきたそうです。社会人になり、「継続」することの大切さ、そして難しさを改めて感じているが、今日ここにいるみんなとの繋がりを生んでくれた音楽を、これからも継続していきたい、そんな話でした。



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ノキアチューンとしてのグランワルツ

※ただいま、出張でアメリカはカリフォルニア州に来ています。昔出張中に記事を書いたことを思い出したので、その2011/1/16の記事を加筆再投稿します。この8年で、携帯電話の情勢も大きく変わりましたね。※


今、出張でシアトルに来ています。アメリカは広いですね。空いた時間にでギター屋さんにでも行きたいんですが、近くにはなさそうです。本屋さんに楽譜を見に行ったら、楽譜はほとんど置いてないところでがっかりでした。ドラゴンボールとデスノートは大量に置いてありました。MANGAすげー!

ところで、仕事用にこちらで使用する携帯電話を持っています。日本国内の携帯電話を海外に持っていってそのまま使えるサービスもありますが、それを使うと通話料が高いので、アメリカでプリペイド端末を購入した方が得策なことが多いです。では、機種にはどういったものがあるかご存じですか?

日本の携帯電話機種では、NEC・ソニーエリクソン・東芝・日立・パナソニックなど国内主要電機メーカ各社が凌ぎを削っているところにAppleのiPhoneが参入してきたような形になっていますね(投資効率を上げるために、裏では開発の協力体制をとって、ライバル社同士に同じ基板が入っていたりするのは別のまたお話)。アメリカでは、残念ながらこれら日本メーカの携帯電話は全く見られません。上位を占めるのはノキア・サムスン・LG・HTCと言ったところになります。韓国・台湾のアジア勢ががんばっていますが、それらを凌ぎ40%近い世界シェアを誇る業界最大手が、フィンランドのノキア社(Nokia Corporation)です。

この、世界で一番売れている携帯電話にプリセットされている「テレテンテン テレテンテン テレテンテン テン♪」という着信音は、実はフランシスコ・タレガによるクラシックギター曲 「グランワルツ」"Gran Vals" の旋律を使用したものなのです。この旋律はノキアのTVコマーシャルなどでも使用されていて知名度が非常に高いため、タレガによるギター曲の方が「ノキアワルツ」と呼ばれてしまうことまであるようです。


去年の夏、タケオ・サトーさんもリサイタルでこの曲の素晴らしい演奏を披露してくれました。その時の曲紹介で、タケオさんは「ノキアの携帯電話の着信音にもこの旋律が使われていますが、タレガが作曲したのが先だったのかノキアが作ったのが先だったのかどちらなのか私は知りません」と笑いを誘っていました。もちろん、タレガが先だとわかった上での冗談ですね。タレガが活躍したのは19世紀末から20世紀頭にかけてで、著作権の問題もないのでノキア社が使用したようです(参考)。

クラシックギターのきれいな旋律が、今も世界のどこかで流れていると思うと嬉しくなりますね♪

※2019/7/29追記
2011年には名前も上げなかった中国企業が躍進しており、xiaomi、huawei、OPPOといったメーカーが魅力的で安価なスマホを続々と展開しています。Nokiaは残念ながら携帯電話戦争に負けてしまい、私が元記事を書いた2011年を最後に携帯電話シェア1位の座から陥落していたようです。SymbianOSは姿を消すこととなります。

しかし、最近はNokiaの名を冠したAndroidスマホも存在感を再び発揮していますね。これらNokiaのスマホにもNOKIAチューンがプリセットされ、流れていたらいいなぁ、と思います。ちょっと機会があったら調べてみようっと。
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最近物怖じしなくなってきた話

こう見えて、私は元来恥ずかしがりで、人前で何かをするのは大の苦手だった。いや、得意とか苦手とかそう言う次元の問題ではなく、不可能、とかそういう類の話だった。

なんてことを最近の私を知る人に言うと、全く信じてもらえない。適当だし、誰にでも話しかけるし、物怖じせず人前に出ていくタイプと思われがちだ(事実そう言う側面もある)。親父が夜勤だと言うと泣き、泊まりのキャンプに行くと熱を出して寝込んでいた面影は、そこにはないのだ。

なんて言うと、いやいや、そんなことはない。と妻は笑いながら否定してくれるような気もする。なんだかんだ、ウダウダぐだぐだ言って煮えきらない、面倒くさがりやの完璧主義者は、変わらないんじゃないの、と。はい、その通りなんです。でも、少なくとも表面上は奔放な人間になり、人前で何かをすることに抵抗がなくなった。実はそこには、数え切れない失敗と、涙ぐましい努力があったのだ。あったんじゃないかな。あったと言う話も聞く。

最近のギターの舞台では、もちろん緊張するときはある。けれども、緊張しすぎて自分がどこかに行くようなことは減ってきた。それは、色々緊張しないための方法を模索したことがいい影響を与えていると思う。けれども、それ以上に大きいのは、「結局自分なんで大したことない」と言う諦観とか、「ここで失敗しても命まで取られない」といった手前味噌な安心感によるところのようにも思う。思うに、若い頃は本来自分が責任を負うべき範囲を無謀に広げすぎていたということもできる。いや、正確に言うならば、負うべき範囲ではなく、負うことが可能な範囲というべきかもしれない。そんなとに気づいたことも含めて、なんの含蓄も薀蓄も含まない言い方をすれば、それら全てひっくるめて「経験」なのだろうか。

いま、そんな記事を書きながら、久しぶりの海外出張に向かっている。何が怖いかと言うと、昔は一泊キャンプの準備を何日も前から、それも泣きながらしていた男の子が、今や「パスポートさえありゃなんとかなるやろ」なんて言い訳しながらロクな準備もせず空港に向かっている、その事実なのである。

と強がってみたものの、最寄り駅についてから(ホンマにパスポート忘れてないかな・・)と鞄をゴソゴソしている自分を振り返ると、自分というものの本質は大きくは変わっていないようにも思うのだ。

と言うわけで、しばらくギターブログの更新が滞る予定です。余裕があれば一週間の出張中だけ旅行記ライクなブログを連載できたらいいな(初日の会議次第)。
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FC2ブログのサブジャンル「ギター」で5位になりました。

趣味とは言え、目標を掲げよう

趣味で行っているクラシックギターですが、やはり何か目標やマイルストーンがあった方が張合いがあります。私にとっては大きく2つの軸があり、1つは演奏活動に関するもの。具体的にはギター教室の演奏会と、コンクール出場(と入賞)です。もう1つの軸は、クラシックギターの周知に関する、このブログと親和性の高い活動です。

演奏活動に関しては、数値化するのが非常に難しいですけれども、ブログに関しては数字で管理することができます。2019年5月に独自ドメインを取得以降は、自分なりの数値目標を掲げて更新を続けています。その方がゲーム感覚で続けられる、と言うつまらない理由ですけど、まぁどんなことでもモチベーションを作ることが大切。


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2016/10/29の池田慎司先生公開レッスンまとめ

※2016/11/5に投稿した、池田慎司先生の公開レッスンに関するメモを、加筆再投稿します。

先日の福田進一先生のレッスンもそうですが、公開レッスンは自分で受講することはもとより、他の方へのレッスンも非常に勉強になり、またモチベーションアップにも繋がります。皆様機会がありましたら、聴講だけでも参加されることを強くお勧めします。※


2016年10月29日に、福岡で活躍されるギタリスト池田慎司先生の公開レッスンを受講しました。岩崎慎一先生の主催で、高橋通康さんにご紹介いただきました。ありがとうございました。

私は Francis Kleynjans の CINQ NOCTURNES(5つのノクターン)より Nocturne No.1で受講しました。最近あまり弾ける曲がなかったので、マイナーな曲で池田先生も知らない曲となってしまい、少しもったいないことをしました。でも、知らない曲に対して、その場で楽譜から音楽を作られていく様を見ることができたのは、ある意味では逆においしい(?)体験でした。


以下、レッスンを受けて学んだ内容です。

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2019年7月17日 福田進一マスタークラス

2019年7月17日に受講した福田進一先生のマスタークラスの内容メモを共有します。
ここでは個別の曲ごとの内容は省略し、ギター練習の一般論という形で紹介します。

・まずは耳を鍛える。自分の出す音に敏感になる。さらに、耳だけではなく、指先の触覚でも感じる。
・空いた親指は低音弦に乗せておく。空いたa(薬指)は1弦に乗せておく。こうすることで手が安定し、また音も厚くなる。
・旋律を弾く際に、アルアイレで弾くかアポヤンドで弾くか、決めておく。こういったところは、考えなくてもできるように習慣化する。

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Farewell (S. Assad)

世界を代表するギターデュオ アサド兄弟の兄セルジオ・アサドによる作品「夏の庭」より、Farewellを紹介します。



Farewellは元々fare, well と言う別々の2つの単語です。fareというと運賃と言う意味が思い浮かびますが、これは、fareが旅をすると言う語源を持つからで、旅に必要なもの、という観点から運賃という意味になります。「farewell」とくっつけることで、良い旅を=さようなら、と言う意味になります。

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福田進一先生 マスタークラスを受講しました。

猪居亜美さん主催の福田進一先生公開レッスンを本日受講しました。

自分のレッスンはもちろん非常にためになり、また他の方の聴講も勉強になり、そして打ち上げもめちゃめちゃ楽しくて、最高の一日でした!^^

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あるタンゴ弾きへの哀歌(プホール) 演奏および楽譜の解釈

※2010年の過去記事二つを合わせて、一つの記事に合わせ再投稿します。※
あるタンゴ弾きへの哀歌
ELEGIA POR LA MUERTE DE UN TANGUERO
作曲:Maximo Pujol
I. CONFUSETA


II.MELANCOLIA


III.EPILOGO


アルゼンチンの作曲家アストルピアソラの死後、彼の弟子であったマクシモ・プホールがオマージュとして捧げた曲です。第1楽章「コンフセータ」は、途方に暮れた調べを意味する造語のようです。第2楽章「メランコリア」は、悲しみを表しています。第3楽章「エピローグ」では、ピアソラを彷彿とさせるメロディとリズムが奏でられます。

村治佳織さんのCD"CAVATINA"に収録されていて昔から好きな曲でした。大学のギター部では「タンゴバンド」と言うところに所属し、アストル・ピアソラをよく聴くようになったためこの曲に対する思い入れはますます強くなりました。

以下、私の解釈およびレッスンで教わった内容を書きたいと思います。

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郷愁のギタリスト オーガスチン・バリオス

先日、仕事で長時間飛行機に乗る機会がありました。
飛行機では機内エンターテインメントシステムを触って映画を見たりして時間をつぶすわけですが、音楽は何が入っているのか探していると、なんと「郷愁のギタリスト バリオス作品集」なんてのが取り上げられていました!

バリオスは、パラグアイ出身のクラシックギタリストで、ギタリストのための偉大な楽曲を多数残しています。彼には色んな逸話が残っており、ギター一本持って諸国を放浪しただとか、かのセゴビアと仲が悪かった(嫌われていた?)とか、、
その中で現代のギタリスト泣かせなのが、「彼は手がものすごく大きかった」と言うものです。

実際、私も彼の曲にいくつか挑戦したことがありますが、これは物理的に手が届かんやろ!ってところが結構出てきますので、これは伝説とかではなく事実なのでしょうね。これは本当につらい。。ピアノで言うリストのような存在でしょうか?


ところで、この作品集はタイトルが「郷愁のギタリスト」となっていますが、一曲目はなんと「マヒーヘ」でした。。知らない方のために簡単に説明しておくと、このマヒーヘと言う曲、調性がAメジャーで、タンタカタンタカと軽やかなリズムで奏でられる楽しい曲です。心軽やかにこそなれ、郷愁って感じではないんじゃないか、とつっこみたくなりましたが。

ジョン・ウィリアムスのマヒーヘがこちら。私はもう少しゆっくり目に弾く方が好みかな。


ちなみに、私が一番郷愁を感じるのは、Roland Dyensの「Saudade」・・ではなく、ポルノグラフィティの「サウダージ」・・でもなく、
GLAYの「Way of Difference」の間奏ギターソロの「きゅぁーーー」ってのを聴いたときですw クラシックギターじゃないのか、と言う・・好きなんだから仕方ない。なんていうか、胸をかきむしられるような感じがして、懐かしく美しいけど悲しい、本当に夕日を見ているときのような気持ちになるんですよね。

エレキはおいておいて、クラシックギターだと、それこそバリオスの「大聖堂」第1楽章の出だしとかは胸に来ますね。「最後のトレモロ」も、胸にグッとくる。神様の慈悲に免じてお恵みを、と乞うた老女のノックの音に由来する、とか、バリオスの遺作だ、と言うエピソードも、作品の魅力となっていると思います。

パク・キュヒさんの最後のトレモロがこちら。パクさんのトレモロは本当に美しくて、これを聞くと自分でトレモロ弾きたくなくなります(いや、まぁ弾くんですけどね)。。


そう言えば、確か戦闘機ゲーム「エースコンバット」のシリーズの何かで(サイドワインダーだったかな・・記憶があやふやですが・・)、オープニングの最初に吟遊詩人が酒場に入ってきて戦争が始まった背景を歌う、と言う場面がありまして、そこで流れてきたのが大聖堂の第1楽章だっと思います。今思い出しました。かなり怪しい記憶ですが、いい選曲だなぁと思ったのを覚えています。

私も、GLAYにもバリオスにも負けないように、1音で人の心を動かせる郷愁のギタリストを目指し精進したいと思います。

※2012/7/14の記事を加筆再投稿しました※
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