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2023.10.28 伊藤亘希ギターリサイタル@ロッコーマンホール

先週の日曜日に、第46回ギター音楽大賞で優勝された伊藤亘希さんの記念リサイタルを聞いてきました。

最近コンサートの感想はあまり上げていなかったのですが、それは感想を文字にするのってタイミングを逃すと難しいよねってのと、曲目を文字起こしするの面倒くさっ!って理由が主だったのですけど…でもプログラムを写真で取ってGoogleレンズで文字認識したら一発なことに今さら気づきました!だから、というわけでもありませんが投稿します。あの時聞いた曲なんだっけかな?ってのを確認したくなるときって意外とあるしね。

さて、肝心の演奏の中身に関しては、私自身の不勉強のせいで知らない曲が多く、感想を述べるのが少し難しさがあります(おいおいおいおい)。そう言う意味では、私としては後半のバリオスやカヴァティーナが聞いていて伊藤さんの自由さとでもいいますか、こう弾きたいを感じ楽しむことがてきました。(知らない曲だとそういう機微を感じるの少し難しいですよね) レゴンディの生涯とか初めて聞いて興味湧いたし、いつかなんかの曲を弾いてみようかな。

打ち上げにも参加させていたたき、色々と面白い話や参考になることを伺うことができました。伊藤さん、主催のみなさんありがとうございました。

プログラム

・12の無伴奏ヴァイオリンファンタジアより第1番TWV40:14/ G.P. テレマン (C.マルキオーネ編曲)

・24のエグゼルシス Op.35 より/F. ソル Op.35-17, Op.35-9, Op.35-15, Op.35-19

・ソナタ ヘ長調 Op.29-3/A.ディアベリ 第一楽章 アレグロ・モデラート 第二楽章 アンダンテ・ソステヌート 第三楽章 フィナーレ (アダージョ~プレスト)

・ロンド・カプリス 「村の祭り」/G.レゴンディ

・伝説/ E.シャンド

・マシーシ、郷愁のショーロ、 パラグアイ舞曲第1番、クリスマスの歌 / A.バリオス

アンコール
・カヴァティーナ(マイヤーズ)

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伝えたいこと

縁があって、まだ若い学生さんと話をする機会がありました。説教臭い大人にはなりたくない、という思いとは裏腹に、口をついて出る言葉は節々で人生訓を匂わせるものになってしまいます。

求められてもいない教訓を伝えるのは迷惑だろう、という気持ちの傍ら、自分の持つ後悔を若い世代には繰り返して欲しくない、という感情も胸の内に確かに存在します。

若いうちにもっと勉強しておけばよかった、と言うのはよく聞く言葉の1つです。いま自分が年を経て思うことの1つは、若いうちにもっと勉強しておけばよかった、ということです。ということは、若かりし私にとって勉強するよりも尊いと考える時間があった、というのもまた事実なのでしょう。

自分一人で出来ることなんてたかが知れている、ということが、人生の折り返し地点に差し掛かり一段と現実味を帯びてきました。それどころか、これはもはや避けがたい現実であるようです。だからこそ、若者に何かを託したくなるのだ。何ていうのは年老いた者のエゴでしょうか。

進化は螺旋である。同じ場所を行ったり来たりしているようで、実は高さ方向に伸びているのだ。と、まだ若い学生の頃に先生に教わった記憶があります。誰に教わったのかは忘れてしまいましたが、その言葉は私の中に今も生き続けています。

何も成し遂げられない壮年の1人として、後悔を含んだ私の人生訓が、若い誰かの一歩に繋がり、それが螺旋となり、あとに続く誰かが少しでも高いところに上ってくれれば嬉しいな、と思います。





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