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武井壮さんのトレーニング理論

本記事は、2013年8月22日に投稿した記事の再投稿です。最近連続で投稿している、譜読みや暗譜に関する気付きのネタです。

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武井壮さんと言う方をご存じでしょうか?
百獣の王を目指してトレーニングをしているタンクトップの芸能人です。あらゆる動物との戦いを想定したシミュレーションをしているとか、一日45分しか寝ないとか、もうこの時点でそう言うキャラで売っている人なんだな、と言うある意味色眼鏡で見ていました(失礼)。

ところが、先日新聞に載っていたインタビュー記事を読み、トレーニングや運動競技に関してはかなりの理論派であると知りました。
実は武井さんには競技歴たったの2年半で陸上十種競技で全日本チャンピオンになった経歴があります。そんな彼のアプローチは、「自分の体を自分の思い通りに動かすための練習」と「体自体のトレーニング」を徹底的に行い、個々の競技練習の時間を省く、と言うものだったそうです。

十種競技を全ての種目まんべんなく練習するには、通常の方法だと多くの時間とそれに耐えうる体力が必要です。それでは競技歴の浅い彼には勝ち目はない。そこで思考法を変え、「思い通りに動く体」を手に入れることで十種いずれにも対応する、と言うアプローチを取り、実際にみごと優勝してみせたと言うことです。(むしろ、彼の理論を利用して浅い競技歴で結果を残すには、種目の多い十種競技がむいていると考えた、と言った趣旨の発言もあるようですね)

武井さんはテレビでは色んな意味で突き抜けたキャラをされてますが、おそらく相当頭のいい人なんでしょうね。これはすごい方法論です。そして、これはもちろんギターにも応用ができる、と言うよりむしろ応用させなければいけない話だと思います。



似たような話だと、以前にギタリスト松下隆二先生から伺った次のようなエピソードがあります。公開レッスンを受講時に、松下先生が初見の楽譜をあっさり(しかも当然のように練習してきた私より上手に)弾くので、「すごいですねぇ・・」と尊敬と嫉妬の発言をしたところ、松下先生はにこっと笑って、「指が運指のパターンを覚えてしまっているので、楽譜を見てどこで運指をとるかさえ決めてしまえば、もう弾けてしまうんです。便利でしょう」とおっしゃられました。「あぁ、なるほど」と納得したものの、それができないから苦労するんですよ、と言う気もしましたが。(ちなみに、こう言うある種の自慢のような話をさらっとされて、それが嫌みにならないのは松下先生の人徳だよなぁ。と別なところでも羨ましく思います。w)

その時の私は、「あぁ、練習曲や古典を散々練習すればいつかこのような境地に達するのかなぁ」と思ったものでした。が、今思うと、先生のアプローチはその一歩先を行かれていたのかも知れませんね。すなわち、「こう押さえよう、と思えばその通り押さえられるための指」を獲得しているのかも知れません。これなら、「運指を決める」「曲想を決める」の二つをするだけで、個々の曲に対する練習をほとんどすることなく演奏することが可能になります。

私は相変わらず基礎練や練習曲があまり好きではないのですが(好きな練習曲はありますが、それはその曲がたまたま好きなだけであって、「練習曲が好き」と言うのとは違う)、無駄を省いて演奏の質を上げられるようにこのアプローチはぜひ取り入れていきたいと思います。

ただし、本当に好きな曲は「演奏していて楽しい、気持ちいいから弾く」からするのであって、「練習したいから弾く」のではないところは問題ですね。極端な話、仮に練習時間ゼロで完全に弾けるようになったところで、好きな曲はやっぱり演奏したいですから^^;


2013/8/22 初投稿
2019/5/16 加筆再投稿
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コメント

イメージ通りに体を動かせることも大切ですが、よく使う動作のイメージの体への定着化も大切ですよね〜。「かた」みたいな感じで。

Re:

考えなくとも反射的に体が動く、と言うやつですね。普段の生活やスポーツでは非常に役に立つ反面、音楽では危険性をはらんでいるかなぁ、と思います。緊張時に「ど忘れ」や「真っ白」になってしまう可能性があるので。考えなくてもできるくらい常態化したうえで、それをあくまで自分の意識の支配下におくことでしょうか。

いや、でもトランス状態に入った演奏もいいですもんね。色々絡み合ってますねー

武井さんのインタビュー見つけました。
https://forbesjapan.com/articles/detail/27214/1/1/1

Re:

武井さんのインタビューはいくつか読んでるけど、これは始めて見ました。相変わらず興味深く読ませる内容ですね。大人になっても夢を諦めない姿勢、勉強したいと思います。
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