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初見演奏と暗譜にまつわるエピソード

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映画「禁じられた遊び」の音楽を担当したことであまりにも有名なナルシソ・イエペス。彼にまつわるエピソードで、次のようなものがあります。

飛行機内で初めて渡された楽譜。彼はその曲を控室などで弾く時間を取らないままその日のコンサートに臨み、客前で彼の初めての演奏を、暗譜で披露し拍手喝采を得た、と。

うん、わけのわからん天才のエピソードだ。昔はそう思って聞きました。しかし、ギターを弾いて20年も近くなると、彼がしたことの意味がようやく理解できるようになりました(理解できるだけで、真似はできません)。
楽譜を見た瞬間に運指を判別し弾く、と言うこと自体の卓越したスキル。曲の展開を予測する知識と経験。それらに驚異的な記憶力が合わされば、上記のようなことが可能になるんだなぁ、と。

ちなみに、よく似たエピソードが福田進一先生にもあります。その日控室で初めて楽譜をみたタンゴアンスカイを、その日のコンサートのアンコールで、「今から初めて弾きます」とのMC付きで弾いた、と言うものです。

と言うか、私の記憶では、飲み会で福田先生本人がおっしゃってたような気がするんですけど、自信はない。。

福田先生のことをよく知る別の某ギタリストによると、そのエピソードがほんまやったらそれは福田さん流のホラ話で、裏では絶対練習してるて、とのことです。。(この言葉が大阪弁なのは気のせいです、、笑) 誰か真相しらないかな。

これらのエピソード、本当にあったかは別としても、そう言った事が実現可能な人達であることは間違いのないことです。

その技術を目の当たりにしたければ、是非一度トッププロの公開レッスンを聴講してみてください。おー、この人上手だなぁ、と思う愛好家が、時間を費やして準備してきた演奏。それを初見奏で軽く越えていく達人の光景に啞然とできますよ。

こう言った経験の積み重ねがあれば、先日の暗譜に関する記事の内容も知識から実感に変わっていくようにも思います。
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