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大きな音は聞こえる音か

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クラシックギター独特の言い回しに、「遠達性」があります。音が以下に遠くまで届くか、と言うものです。音の分離や倍音成分との大きく関係しているものだと思います。今回は、そんなあやふやなものに関して考えたレッスンでの話。

コンクールのあと自分の課題を考え結果、ホールでもしっかり響く大きな音を出す、という事をテーマとしていました。そして、そのための指の新しい動きを考えて昨日猪居ギター教室のレッスンに行きました。

アプローチとしてはある意味単純で、右手の指を根本から動かし、回転半径を大きくすることで物理的なエネルギーを増加させよう、と言うものです。スケール練習していて、お、これはちゃんと大きな音が出ているな、と手応えを感じていると、傍らの師匠は何とも言えない不安そうな、否定的な表情。。色々私を傷つけないように言い方を選んでくださっていましたが、まぁ一言で言うと、止めとけ、ってことでした。。

色々話して考え方や捉え方がとても勉強になったのですが、結論としては、たぶん私の課題設定がよくなかった。大きな音を出す、ではなく、よく聞こえる音を出す、とすべきでした。

大きな音、と誤って目標を設定することで、私は無意識のうちに、物理量としての大きな音、エネルギーの大小を考えていました。

しかし、演奏を届ける相手はマイクでも音量計でもなくて、人なんですね。物理量として空気の振動が大きくなっても、それが耳障りになったり声部が濁ったりしては逆効果でした。

おそらく、昨日の私のアプローチは、音の芯(それが正しい?言い方かはわかりませんが)ではなくそれ以外の成分、たとえばギターの傍で鳴る音や倍音成分など、が増えて結果的に聞こえにくくなってるよ、と言うのが師匠のポイントなのかなと思います。

課題設定を「大きな音」から「多くの人の耳元で聞こえやすい音」に修正し、そのための技術を磨く方法を考えたいとおもいます。

ただし、何か変えていかないと次のステージに向かえないのでは、ないか、という恐れがあるのも事実です。何かしたくて、いやしないといけない気がして、むずむずしています。答えのない、「いい音」を目指して、まだまだギター道は続きます。
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コメント

矩形波ではなく、正弦波にするイメージですね。
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