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リズムに強くなる6つの練習方法

リズム感、という言葉は不思議なもので、生まれつき、だとか、センス、と言ったものに左右されるようにも捉えられがちです。しかし、まずは楽譜をきちんと読んで、楽譜通りに弾くこと。これか一番大切ですね。そのうえで、しっかりとした練習を積むことで、演奏技術としてリズム感は改善できると考えます。ここでは、音価に関しての知識はある、との前提で、リズムに強くなるための練習方法を紹介したいとおもいます。

楽譜はバリオスのワルツ第4番より引用、アクセント箇所はメトロを鳴らすタイミングを示します。

①メトロノームを正拍で鳴らして練習する
まずはこれができることが基本でしょう。楽譜はこうなります。まずはこれができることが基本となります。「楽譜通り」が頭に入っているならば無理にメトロをならす必要はないでしょうが、最初の基本は正拍で弾けることですね。
1_正拍の例




②メトロノームを裏拍で鳴らして練習する
これをすることで、休符や待ちに関する感覚が磨かれます。大萩康司さんオススメの練習法です。楽譜にするとこうなります。アクセントをつける練習ではありませんのでご注意ください。あくまで、裏拍にメトロを鳴らして弾いてみましょう、という練習です。
2_裏拍の例

テンポを倍にして表裏の両方にメトロを鳴らすこととは全く違います。ぜひ、まずはやってみてください。一度やってみると、難しさがよくわかります。逆に、しっかり頭に楽譜と拍がインプットされていれば、コツさえつかめばできるようになりますよ。曖昧なところがあると、途中で拍が入れ替わってしまうと思います。それはたぶん、休符が本来の音価分休めていない。あるいは伸ばす音をしっかりカウントできていない。そう言うところが原因です。みなさん、ぜひ自分で「暗譜している、弾ける」曲をこれで試してみてください。この方法は、練習のみならず、リズムがわかっているかのチェックとしても非常に優秀です。

③拍子を変える
②の延長にもなる練習ですが、難易度は実はこちらの方が簡単かもしれません。拍を意図的に別のように読み替える、というものです。これは池田慎司先生が紹介されていた練習法です。バリオスのワルツ第4番の場合、元々は3/4ですが、3/2にすることができます。楽譜にするとこうなります。
3_拍を変える


この練習で、ポリリズムやヘミオラにも強くなることができます。さらに言うと、元々の目的は「普段から演奏を固定化させないことで、本番でも自由に演奏できるようにする」というものです。そのためには、曲想はおろか、拍子すらも遊んたほうがよい、と言うアドバイスです。失敗しないように決められた曲想、内容での練習をしたくなってしまう愛好家には耳が痛いコメントですね。話が少し横にそれますが、「自由に演奏」できるようになるための逆説的な練習法としては、意図して「何もしない」「平たんに弾く」というものもあります。リタルダントやフェルマータに真実味を出すには、普段の練習ではリズムをキープすること。そのうえで、本番で我慢仕切れずに発露することで、真実味、新鮮味が出てくる。練習で毎回同じことをし、予定調和にしてしまわないことが大切なんですね。


④右手だけで練習する
これは速弾き箇所などで特に有効です。たしか、現代ギターでキムヨンテさんオススメの練習法として載っていました。厳密にはリズム感とは少し違うかもしれませんが、音をしっかり拍の中で撥音する、という意味で大切な練習です。

普段通りに右手と左手を同時に演奏すると、うまく音が出ない箇所の原因が右手か左手かわからなくなります。こういう場合、左手は押弦せず、すべて開放弦として右手のみの練習をすると、うまく入るようになるんです。おそらくですが、自分が弾くリズムパターンが耳から入ってくることで、そのリズムに左手を合わせにいけるのではないか、と考えています。

ちなみに猪居謙さんは、不安な曲は最初から最後まで右手だけで弾けるようにする、とおっしゃってました。万が一パニックになって左手の運指を忘れても、右手だけでも動けは曲を繋げられる、そしてそこから正しいところに帰って来られる可能性が高まるから、とのことでした。


⑤足で拍をとる
これだけ書くと、なんだそんなことか、と思われるかもしれませんが、ポイントがあるのです。まず、一度深く考えずに、足で拍を取りながら演奏してみてください。どうでしょう、下記の図のようになりませんでしたか?表拍で、足を「ポンっ」と下ろす。実は、これ、悪い例なんです。足の絵は、みんな大好き「いらすとや」の足を使っています。
4_足で拍を取る_悪い例


これだと、足を踏み込み瞬間にしかリズムを感じていないことになります。足を下ろす正拍と正拍の間で何をしていようが(してなかろうが)、拍と拍のあいだで倍のテンポに走ろうが、なんでもありになってしまうのです。よって、望ましいのは次の図の方。表拍で足を下ろし、裏拍で足を上げるのです。
5_足で拍を取る_良い例

どうでしょう、絵としても違うと思いませんか。一つ目の絵はポイント感がありますが、二つ目の絵の方が流れがありますよね。もっというと、上げると下げるの間も、波のように滑らかに動けるようになれば、もっといいですね。拍を瞬間でなく、大きな流れとして感じる。それが大切なのです。とまぁ、松下隆二先生の公開レッスンネタの受け売りですけどね(というか、私のネタは大半どこかから仕入れたものです。それはまぁ多かれ少なかれ誰でもそうでしょうが)。

念のため、これはあくまで練習方法の一環です。本番では気になってしまいますので、止めておきましょうね。

⑥メトロノームを鳴らしながら、意図的にテンポを速めたり緩めたりし、その上で全体としてはリズムに乗せる

テンポルバートの語源は、rubato: 盗むというイタリア語です。盗んだ時間は後で返却する必要がありますね。一定のテンポの中に収める、というのは、このようにルバートと言う言葉とともに説明されたりもしますね。あるいは、弦を張り詰めたらその後緩める、逆に緩めたらその後強めてバランスをとる、のような。演歌なんかでも、演奏は一定のリズムで刻み、そのうえで歌手は自由に歌ったりしますね。タメればその分後ろで早くする、全体としてつじつまを合わせる、というのは必要な技術のように思います。私はうまくできません汗。頭では理解できるんですよ。けどできません涙。練習あるのみですね。

実は、こう言った練習を、練習としてではなく実践の中で磨く方法があります。それは、重奏、アンサンブルを組んで演奏すること。上記のエッセンスが、2人以上の掛け合いの中に潜んでいます。私は最近時間的な制約のためソロばかりですが、重奏またやりたいです!単純な楽しさはもちろん、上記のような成長にも期待して。どなたか、機会がありましたらぜひ声かけてくださいね。
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