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曲への愛を感じる

所用が重なり、延期となっていた猪居ギター教室のレッスンに、水曜日に久しぶりに行ってきた。

最近のレッスンでは、爪磨いたり調弦をしたりしながら世間話をし、ハ長調スケールの練習をし、ソルのエチュード1番を弾く、と言うのが定番となっている。

ソルのエチュード1番は、家でも練習始めにほぼ毎回弾く。子どもたちが覚えてしまってるくらいには弾いている。そこで、爪の具合や指の調子、耳の聞こえ方をチェックできるからだ。

特に演奏後もらうアドバイスを、自分の感覚と擦り合わせるときが1番楽しい。「バランスはいいけれど音をもう少し分厚く」だとか、「低音を聞き過ぎで高温が伸びてこない」だとか。稀には、「とてもよかったです」と褒めてもらえることもある。自分でうまく行かなかった部分がどのように伝わっていたのか(あるいは気にならないレベルだったか)。感覚を擦り合わせる。言葉を、表現を、擦り合わせる。音のイメージを重ね合わせる。そんな作業が、すごく愛おしい。

水曜日のレッスンでは、とある近現代の曲(敢えてタイトルは伏せる)を見てもらった。自分でどうしようか悩みながら、兎にも角にも譜読みを終え、弾けるようになってきた曲だ。楽譜の解釈はできてきたものの、まだ悩みもある、そんな中弾いた結果言われた言葉。

「曲への愛を感じました」

なるほど。そう言う表現もあるのか。確かに、愛はある。弾きたいくらいだから、もちろん愛はある。でも、その愛の形がまだ明確ではないようにも思う。そこを、「愛を感じる」ときたか!

曲から言葉へ、言葉から曲へ。言葉では表わし切れるはずのない音符をどうにか言語のもとへ手繰り寄せ、吟味し、また言葉のない世界へ放り出す。なんて楽しい作業だろう。曲への愛を昇華させて曲の良さに生まれ変わらせられるよう、もうしばし格闘してみたい、と思います。
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