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自分の演奏に自信を持つには?凡人のアマチュア演奏家が辿り着いた4つのポイント

先日ギター教室の後輩と話していて、表題の話になりました。 

あしゃお「あなた上手いんだから、細かいミス気にしないで、もっと自信をもって堂々と弾きなよ」
後輩「いやいや、自信なんて持てないですよ。どうやったら自信が持てるんですか」

うん、後輩よ、その気持ちはわかるよ。とてもわかる。私も馬鹿じゃない、自分の音楽に無条件に自信があるわけじゃないんだ。でも、色々考えながら、無茶苦茶悩みながら、時間をかけてようやく「自分らしい音楽」を演奏している、と言えるようになってきたんだよ。

音楽一家に育ったわけでもなく、専門学校を卒業したわけでもない。小さいときにピアノを習ったこともなくて、ギター教室に通いだしたのは大学のギター部を卒業してから。そんな私でも、いやそんな私だからこそ伝えたいことがあるんだ。


①練習する


自信を持つには、当たり前だけど練習するしかない。練習せずにいい演奏をしよう、自信を持とうってのはむしがよすぎるよね。でも大丈夫、知ってるよ。「自信が持てない」って悩む人はたいていしっかり練習しているんだ。だからこそ、「練習してるのにうまく演奏できなく自信がない」とか、「練習する方向が合っているのかわからないから自信がない」とか、真剣に悩むんだよね。練習しない人は弾けなくて当たり前だから、そもそも自信がないことで悩まないよ。悩んでるあなたは、ちゃんと練習してるんだ。まず「自分はちゃんと練習しているんだ」、そこを自信に思うことから始めよう!

②勉強する


自分の演奏に自信を持つには、「どう弾くか」以上に、「なぜそう弾くのか」が重要だよね。これはね、究極的には好きに弾けばいいんだ。「こう弾きたい!」この思いは誰にも止められない。でも、それと同じように、「それを嫌いだ」と周りが評価するのも自由。だからこそ、「なぜそう弾きたくなったのか」を説明できる根拠は自分を救う上で大きな助けになるんだ。

例えば、「だいすきです」と言う言葉を伝える。このとき、「だいすきです!」とダンプの前にダイブしながら叫んでもいいし(例えが古い)、「…だいすき、、です……」と呟いてもいい。それは自由だし、好みの範囲だ。けど、「だ、いす きです」と言ったら伝わらない。だから、「だいすきです」の構成はわかってるよ、その上でこうやって弾いてるんだ、って言うハッタリが必要なんだ。そのためには、少しずつ勉強するしかないよね。

「自分」の音楽表現に自信を持つために 私の音楽感を徒然に語る

「ここではきものをぬいでください」と言う有名なフレーズ。着物の話をしているのか、履物のことなのか、文脈から判断して正しく読点をつける必要がある。間違った所で区切ると通じることも通じない。音楽を勉強すると言うのは、この「言語」の文法を理解することに極めて似ているんだ。それが全てじゃないけれど、やっぱり最低限のルールはある。そう言うことを少しずつ積み重ねることで、自分の演奏に自信が持てるようになっていくんだよ。そのためには、恥をかきながら勉強するしかないんじゃないかな。

私には、「音楽を習うこと」「曲を指導されること」は、抑揚や息継ぎを含めて型にはめられることだと誤解していた時期があったんだ。だから、「わたしの音楽」がなんなのか全然わからなかったし、「先生の音楽を私の体が弾いているだけなんじゃないか」と言う疑念が頭から抜けなかった。そんな私がコンクールなんかに出られる訳がなかったんですよ。ミスせずに演奏できても先生の音楽が評価されただけ、失敗したら自分のせい。そんなリスキーな話ってある?って。

でも、今ならわかる。音楽の先生と言うのは、文法を教えて、表現の例を提示してくれる存在であって、特定の音楽表現に固定するものではないんだって。だから、私は師匠に感謝するし尊敬するけれど、その上で音楽を奏でているのは自分だ、と自信が持てるようになったんだよ。もし、もしも、文法だけでなく表現をも一意に規定しようとしている先生がいるなら、その先生は私には向かないなぁ。


③自信を持てる曲を舞台に出す


これは逆説的な話になるんだけど、「自信が持てなくてどうやって舞台に立つんだ」と言うことだよ。練習して勉強して準備して、「これならできる!」と自信を持って舞台に立つ。それでも緊張して失敗して、落胆する。そして「アプローチのどこに問題があったのか」を考え、そこを改善してまた舞台に備える。そう言うサイクルの先で、初めて自信って言うものが自分のものとして、形あるものとして生まれるんじゃないかな。

「自信はないけどとりあえず弾いてみよう」で舞台に立って、「やっぱり緊張した、失敗した」と言う結果を得ても、自信を醸成するためのアプローチとしては少し弱いよね。私も舞台での失敗は数多くしてきたよ。でも、そのたびに「何が駄目だったのか」を考えてきたんだ。曲のレベル設定か?楽譜の理解が足りないのか?事前練習が足りなかったのか、それとも練習し過ぎて腕が疲れたのか?そんなことを、数少ない発表機会を利用して少しずつすり合わせてきた。伊達に年を取ってきたわけじゃないんだよ。

もし失敗を繰り返しても改善が得られないようなら、思い切って一度曲のレベルを下げてみるといい。それでも緊張してミスが出るようなら、残念ながらそれがあなたの今の実力なんだ。全力を発揮できる曲を見極めて、そこからまた少しずつ自分ができることを積み上げて行くといいよ。

④舞台の自分は80%説


③の話からの逆算だけれど、自分が舞台でできることは絶好調時の80%くらいのものだ。と言った割り切りも必要じゃないかな。自宅で10回中10回成功するフレーズでも、舞台だと8割成功すればマシかな、と。

この仮説に基づくと、練習時に90%の確率でしか成功しない曲は、舞台で完璧に演奏できる確率は72%程度にまで下がってしまうんた。数値に根拠はないけど、体感的にはこの割合は結構いい線いってるのでは、と思う。逆に言うと、舞台で100%近くに仕上げるには、普段は120%弾けなきゃいけない。いや、数学的に120%の出来栄えなんてないかもしれないけど、心構えとしてはそういう事だ。


緊張や集中力のことを考えたとき、舞台での成功率をいかに上げるかの課題だと思う人はは意外に多いよね。でも、舞台では100%の演奏ができる方が珍しいんじゃないかな。舞台ではせいぜい80%程度だと思って準備し、曲も選んだ方がよい、と言うのが持論だよね。

最近は、「ここ難しいぞ」という場所を予めインプットしておくことで、演奏中に予めそこに備えることもできるようになってきた。これは訓練の賜物だね。ただし、これは慣れないと「次失敗するかも、、」「やっぱり失敗した!」と言う悪いイメージからの悪循環に繋がりかねないので注意してね。ある程度舞台での演奏をコントロールできるようになった人にはオススメだよ!

ちなみに私はこの練習のせいで、頭の処理速度が間に合わない曲は弾けなくなってきたよ😇 昔から弾いて指が覚えてる曲は大丈夫なんだ。でも、新たに挑戦する速い曲は、指の物理的限界よりも前に頭の処理速度が頭打ちになるときがあるんだ。こんなこと想定してなかったので少し困ってるよ。。でも舞台で真っ白になってから弾けないことに気付くよりはいいかなぁ。


番外編


私は、自分の演奏が師匠の評価を代表していると考えてるよ。私のしょぼい演奏を聞いて、「なんだあの先生大したことないな」なんて思われたら悔しいじゃん。むしろ、「あぁ、やっぱりあの先生の教え子はいい演奏するな」と思わせたいよね。そう考えると、中途半端な演奏を発表するなんて、逆立ちしてもできない。

そもそも、レッスン時間に耳がいい先生に間近で聞いてもらってるんだよ?それ以上に緊張するシチュエーションがあるのかって話だよ。レッスンより発表会の方が緊張するとしたら、普段のレッスンでの集中力が足りないんじゃないかな。自分がレッスンを受けている、尊敬している人の前で弾ける機会にもっと感謝し、そこで緊張感をもって弾いていたら、舞台でもいい演奏ができて、それが自信に繋がるんじゃないないかな。

あとがき
先日ギター仲間の飲み会で、冒頭の問い「どうやったら自信なんて持てるんですか」に出会いました。いや、自信なんて持てないですよ、正直。何も考えずに自分に自信が持てるなんて、よっぽどの天才か馬鹿か、馬鹿な天才かくらいなもんです。普通の人、凡人は自信なんて持てないのが当然だと思います。だからこそ、こうやって詭弁を重ね、自分を騙し相手を騙し、形作っていくしかないのだと思います。

限られた知識を絞り出し、少ない技術を総動員し、あたかも練りに練られた演奏かのように振る舞う。全てわかったうえでこの表現に行き着いたかのように演技する。そう言う虚勢を積み重ね、自信に結びつけ、緊張と対峙してより良い演奏を目指していきたい、そう願っています。

色々勝手なことを言いました。正しいことばかりだと思わないし、間違っていることもあるかもしれない。けれど、最後にこれだけは断言します。

「自信なんて持てない」と思っている間は、永遠に自信が持てるときなんてこない。なんとかして自信を持とうとすることから、ぜひ今日の一歩を踏み出してみてください。この言葉が、自信が持てないあなたに届きますように。

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