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ノキアチューンとしてのグランワルツ

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※ただいま、出張でアメリカはカリフォルニア州に来ています。昔出張中に記事を書いたことを思い出したので、その2011/1/16の記事を加筆再投稿します。この8年で、携帯電話の情勢も大きく変わりましたね。※


今、出張でシアトルに来ています。アメリカは広いですね。空いた時間にでギター屋さんにでも行きたいんですが、近くにはなさそうです。本屋さんに楽譜を見に行ったら、楽譜はほとんど置いてないところでがっかりでした。ドラゴンボールとデスノートは大量に置いてありました。MANGAすげー!

ところで、仕事用にこちらで使用する携帯電話を持っています。日本国内の携帯電話を海外に持っていってそのまま使えるサービスもありますが、それを使うと通話料が高いので、アメリカでプリペイド端末を購入した方が得策なことが多いです。では、機種にはどういったものがあるかご存じですか?

日本の携帯電話機種では、NEC・ソニーエリクソン・東芝・日立・パナソニックなど国内主要電機メーカ各社が凌ぎを削っているところにAppleのiPhoneが参入してきたような形になっていますね(投資効率を上げるために、裏では開発の協力体制をとって、ライバル社同士に同じ基板が入っていたりするのは別のまたお話)。アメリカでは、残念ながらこれら日本メーカの携帯電話は全く見られません。上位を占めるのはノキア・サムスン・LG・HTCと言ったところになります。韓国・台湾のアジア勢ががんばっていますが、それらを凌ぎ40%近い世界シェアを誇る業界最大手が、フィンランドのノキア社(Nokia Corporation)です。

この、世界で一番売れている携帯電話にプリセットされている「テレテンテン テレテンテン テレテンテン テン♪」という着信音は、実はフランシスコ・タレガによるクラシックギター曲 「グランワルツ」"Gran Vals" の旋律を使用したものなのです。この旋律はノキアのTVコマーシャルなどでも使用されていて知名度が非常に高いため、タレガによるギター曲の方が「ノキアワルツ」と呼ばれてしまうことまであるようです。


去年の夏、タケオ・サトーさんもリサイタルでこの曲の素晴らしい演奏を披露してくれました。その時の曲紹介で、タケオさんは「ノキアの携帯電話の着信音にもこの旋律が使われていますが、タレガが作曲したのが先だったのかノキアが作ったのが先だったのかどちらなのか私は知りません」と笑いを誘っていました。もちろん、タレガが先だとわかった上での冗談ですね。タレガが活躍したのは19世紀末から20世紀頭にかけてで、著作権の問題もないのでノキア社が使用したようです(参考)。

クラシックギターのきれいな旋律が、今も世界のどこかで流れていると思うと嬉しくなりますね♪

※2019/7/29追記
2011年には名前も上げなかった中国企業が躍進しており、xiaomi、huawei、OPPOといったメーカーが魅力的で安価なスマホを続々と展開しています。Nokiaは残念ながら携帯電話戦争に負けてしまい、私が元記事を書いた2011年を最後に携帯電話シェア1位の座から陥落していたようです。SymbianOSは姿を消すこととなります。

しかし、最近はNokiaの名を冠したAndroidスマホも存在感を再び発揮していますね。これらNokiaのスマホにもNOKIAチューンがプリセットされ、流れていたらいいなぁ、と思います。ちょっと機会があったら調べてみようっと。
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コメント

No title

その音すげーわかる。そんな曲だったのね。
でも日本語ブログの読者には伝わりづらいんじゃないのか?

Re: No title

>ぴの人さん
確かに、日本ではあまり聞けないんですよね。アメリカやヨーロッパならテレビからも携帯からもよく聞けるのに、残念な話です。

よければ、グランワルツも聞いてみてくださいね。3、4分程度の気軽できれいな曲ですよ♪
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