2011/02/05
松下隆二さんギターリサイタル(2011/2/4)
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2/4、松下隆二さんのギターリサイタルを聴きに行って来ました。
前半が南米の曲をメインとしてソロで、後半は岩崎慎一さんとのデュオで鍵盤楽器用の曲をギターで弾く、というものでした。知らない曲も多かったのですが、どの曲も非常に聴き応えがあり楽しめました。
会場は、大阪は守口のアイリスカフェと言うところで、収容人数が4~50人の少し小さめのサロンです。私は実は、大きなコンサートホールで聞くよりも、このくらいかこれ以下の大きさのホールで聞くリサイタルの方が好きだったりします。演奏自体がマイクを通さないのはもちろん、曲間の奏者の語りや曲中の息づかいまで感じられるこの距離感が、クラシックギターの繊細な響きを楽しむには一番ではないかと思います。
そんな会場で演奏を聴いていて、以前松下隆二先生の公開レッスンを受けたときに聞いた言葉を思い出しました。
小さな会場で弾くときは、小さな変化をさせても伝わるが、コンクールなどの大きな会場で弾くときは表現も大げさにしないと聞き手にその変化が伝わりません。例えば俳優でも、カメラにアップにしてもらえる映画俳優と、舞台でマイクなしで演技する舞台俳優では表現の仕方が違いますよね。舞台の上で、映画のように繊細な表現をしても観客には見えませんし、カメラの前で舞台のように振る舞ったらそれは大げさすぎます。どちらがいいとか悪いではなく、そのシーンに応じて表現の方法を変えなくてはいけません。
と、まあそう言った内容のことを教えていただいたんです。
昨日のリサイタルでは、表現を繊細に豊かに変える素晴らしい演奏を聴くことができましたが、これも会場のサイズ感を把握された上でのプロの技なんだなぁと、そんなところでも感動しました。逆に言うと、会場がこれ以上大きくなると表現自体を変えて演奏をされるかも知れないので、それならやはりこの距離感で絶妙な音色の変化を感じたいなぁ、とも思います。
明日は公開レッスンでクレンジャンスの「カプリチオ」を見ていただく予定ですが、ますます楽しみになってきました♪
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