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クラシックギターの奥深さに気づいた、美しいギターソロ曲 7選

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前回は、私が大学生時代に巡り合った、私のクラシックギター観を覆してくれた曲達を紹介しました。今回は、クラシックギター部を卒業後、猪居ギター教室に通い出した後に取り組んだ曲を紹介したいと思います。第一回の「大学生時代に衝撃を受けた曲」では、技巧や派手さが目立つ曲をおおく紹介しましたが、今回はしっとりと美しい曲が多めです。個々の楽曲の美しさに加えて、私の嗜好の変遷も楽しんでいただけたら幸いです。





ワルツ風に(S.アサド)



ブラジルの鬼才アサド兄弟の兄、セルジオ・アサドによる組曲アクアレルより、第2楽章ワルツ風に。アクアレル好きの後輩の結婚式で弾こうと思ったのが取り組んだきっかけ。披露宴でのやり取りが未だにわすれられません。

あしゃお「本日はお日柄もよく・・新郎新婦、ご両親ご親族の皆様・・ペラペラ」
あ「このようなおめでたい席にウンタラカンタラ」
あ「さて、演奏いたします曲は、セルジオ・アサド作曲の・・」
新郎&ギター部関係者「おぉぉ!?⤴」ワイワイ
あ「、、アクアレル・・」
新&ギ「うぉーっ!?⤴」ガヤガヤ
あ「より第2楽章ワルツ風にを、、」
新&ギ「おぉ~⤵」ラクタンー

いやいや、全楽章弾くのは無理やから!ね!そこは許して。。でも、2楽章だけでも聴きごたえも弾きごたえもある名曲ですよ。

クラシックギターの印象が変わる!オススメのカッコいいソロ曲 7選

パッサカリア(S.L.ヴァイス)



音楽の父バッハと同時代のリュート奏者、ヴァイスによる組曲14番よりパッサカリア。元々は同じくヴァイスの「ファンタジー」が格好いいと思いセットで取組み始め、いつの間にかこちらのパッサカリアの方が好きになっていました。この曲は、私に音色を響かせることの大切さと、楽譜版の選択の大切さを教えてくれました。逆にこの頃から、好きに弾いているだけじゃ駄目かもしれない、もっと学ばなければ、しっかり頭を使わなければと言う不安を抱えるようになります。これが決定的になるのが、次の曲。


大序曲(M.ジュリアーニ)



19世紀を代表する作曲家ジュリアーニによる、ソナタ形式の名作大序曲。ギターの響きや指グセを完全に理解しながら、これだけ形式もしっかりしかつ華やかな曲をかけるのはジュリアーニならではと言えるのではないでしょうか。

演奏の魅力以外に、ソナタ形式の序奏/提示/展開/再現やその調性も教科書通り。オーケストラを模した和声や旋律などもまさに生きた教材で、だからこそ逆に弾くことが怖くなってしまった曲でもあります。どう演奏するか、だけでなく、何を演奏するか、どのような意図や解釈をするのかも重要、と言うことを突きつけられた、ギター人生の岐路となった曲。この曲を演奏しなければこれほど悩むこともなく、この曲に出会わなければこんなに深くギターを味わうこともできなかったでしょう。・・いやしかし、こう言う薀蓄を並べながらブリーム先生の演奏聞くと、やっぱ凄いわ。。


ブエノスアイレスの冬(A.ピアソラ)



古典曲が駄目なら現代曲だ!とそこまで思ったわけではないですが、古典から逃げた側面は否定できない、そんなおりの私が取り組んだ曲の1つがブエノスアイレスの冬。昔からのピアソラ好きにも背中を押され、取り組みました。この頃は、大序曲ショックから立ち直るために「確実性をあげるには」「舞台で緊張しないためには」など、頭を使ったアプローチをし始めた頃であり、改善点もあるもののアプローチ自体に手応えを感じ始めた頃になります。


さくらによる主題と変奏(横尾幸弘)



結局、ギターの上達に必要なのは「できないことをできるようになろうとすること」ではなく、「できることをより確実にしていくこと」なのだ、と言う確信めいた方針が私の中で出来上がります。この頃から、私は自分の演奏に自信が持てるように、そして自分の音楽を不当に卑下することもなくなり始めたように思います。

このさくらによる主題と変奏も、改善点はあってもこれはこれでよいのではないか、と胸をはれるようになってきました。もちろんその裏には、虚勢と紙一重の勉強があることも付け加えさせていただければ幸いです。そんなこの曲の勉強記事はコチラです。と言う訳で感のいい読者諸氏はお気づきのこととおもいますが、この動画のイケメンは私あしゃおです。



カプリチオ(F.クレンジャンス)



この曲は猪居ギター教室にお世話になり始めたころから弾いている曲です。一貫して弾き続け、折に触れ人前で演奏している、と言う意味では最も愛している曲かもしれません。ギターと言う楽器のいいところも難しいところも、美しいところも苦しいところも秘めた、そしてそれをなお克服してより昇華した演奏にしたいと思わせてくれるような魅力をもった作品です。私はゆっくり少しずつ成長していると自負していますが、その成長に合わせて新たな気づきや課題を提示してくれる伴侶で、これからも大切にしていきたいと思います。

この隠れすぎた名曲に関しては、下記記事もご参照していただければ幸いです。

CAPRICCIO(en hommage a Luigi Rinaldo Legnani) F.KLEYNJANS Opus120



思い出の組曲(J.L.メルリン)



アルゼンチンのギタリスト兼コンポーザーMerlinによる、6楽章からなる組曲。ギタリストによる曲らしく、メロディアスで聞きやすく、かつ指使いにも無理がないコスパの良い曲。4楽章カルナバリート、6楽章ホローポは盛り上がりも素晴らしく、結婚式での演奏機会にも重宝させていただきました。

ホローポはベネズエラの舞曲で、2拍子と3拍子が重なりあうポリリズムの曲。この曲をしっかり練習すると、三連符やヘミオラにも強くなることができます。

この曲はギター教室に習い始めた頃から弾いている曲で、最初はこの記事の一曲目に書いていたんです。この記事は基本的に時系列で進めているので。けれど、他の曲も入れて書いてしまうと、この一曲が少し毛色が異なるんですよね。それだけ私の好みがしっとりした方に変わってきている、と言うことなのでしょう。けれど、しっとりした曲の良さに気づくと、逆にこう言ったリズミカルな曲もまた違った魅力を感じられるようになりますね。

この曲で岩崎慎一先生の公開レッスンを受けた際に、「いつもああしろこうしろ、これはよくないとか言われてるんでしょ~。こんな曲は楽しく弾いたらいいじゃない~」と言われた言葉を思い出します。頭も大事、理論も大切。同じように、気持ちも心も重要ですね。
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