事前準備
①写真を撮る
万が一破損した場合に、搭乗前には破損していなかったことを証明できる写真があることが望ましいでしょう。※もちろん破損しないにこしたことはありません。。。
②弦を緩める
衝撃が与えられた際に楽器への影響を抑えるために、弦を緩めておきましょう。ちなみに、1度弦を緩めると、次に調弦が再度するまでに時間を要するので注意が必要です。
③ギターケースに入れる
隙間がある場合には、ギタークロスなどをつめてギターが振動で痛まないようにしましょう。
空港:搭乗手続きまで
④手荷物カウンターへ行く
まずは、通常手荷物を預ける場合と同じように手荷物カウンターにギターを持っていきましょう。手続きに時間がかかるおそれがありますので、少し早めに空港入りした方が無難です。
⑤楽器用運搬ケースを借りる
ギター用の運搬ケースを借ります。空港で見たところ、プラダン(プラスチックで作られた段ボール構造材)で作られているようで、そこまで頑丈なわけではなさそうです。それでも、ギターケース自体への傷を防ぐには十分でしょう。
運搬ケースの予約は、残念ながらできないといわれてしまい怖いところではあります。 2010年12月より、事前予約が可能になったようです。受付期間は搭乗日の2ヶ月前から2日前まで(2011/1/22追記:)
⑥バルクカーゴ室での運搬をお願いする
飛行機の客室内は気圧・温度・湿度の管理をしていますが、貨物室ではそれらの空調設備がはいらない場合もあります。ただし、ペットなどを運搬するために、空調管理ができるバルクカーゴ室はあるはずなので、そこに積み込んだ上で空調管理をするように頼みましょう。「ペットと同じようなところに入れてください」と言えば通じるはずです。
※2016/4/24追記
3月初旬、同様にANAを利用してクラシックギターを運搬しようとしました。その際は「固定ができず、振動による影響が保証できない」との理由でバルクカーゴ室での運搬は断られました。機材はB777 でした。搭乗までの時間もあまりなかったので、担当者の推奨通りに通常のコンテナでの運搬を選択しました、結果何事もなくほっとしましたが・・、到着するまでは正直少し不安でした。
状況は刻々変わると思いますので、ここの情報はあくまで参考にとどめていただきたいと思います。心配な方は、事前に電話で確認するか、当日時間に余裕をもって手荷物カウンターに行くかなどし、機材も含め担当の方と打ち合わせされることをお勧めします。私も次回は、事前にもう少し詳しく話を聞くことにします。
⑦保険をかける
万が一(あくまで万が一)のことが起こった場合に備えて、保険に入っておきましょう。
後は、何もおこらないことを祈りながら空の旅を楽しみます。
※ちなみに私はANAさんの機内誌「翼の王国」を読むのを地味に楽しみにしています。え、関係ないって?
空港:到着時
⑧手荷物受取場で受け取る
バルクカーゴの荷物は人が積み卸しをしますので、あまり待たなくても係りの方がケースを持ってきてくださいます。バルクカーゴでない場合も、場合によるでしょうが出てくるのは比較的早いように感じます。
⑨破損がないことを確認する
念のため、破損がないかを確認しましょう。破損があれば、事前に撮った写真を見せてアピールするチャンスです。
以上のような手順をふめば、飛行機利用時もほぼ問題なくクラシックギターの運搬ができるのではないかと思います。楽器運搬でここまでこだわる人はあまりいないようで、係りの人も多少不慣れな感じが少しありました。しかし、時間がかかっても決して苛立たず、笑顔を絶やさないようにしましょう。華麗に振る舞いお礼を言って、「ギタリストががどんなに楽器を愛しているか」と、「ギタリストがいかに人間ができているか(のように振る舞っているか)」をアピールです(笑)。
今回の私の場合は、上記方法で何の問題もなく旅程を終えることができました。航空会社の方、ありがとうございました。楽しい旅行が悲しい想い出にならないように、出来る限りの準備はしてアクシデントに遭わないようにしたいものですね。
初稿:2010/12/13
追記:2016/4/24
- 関連記事
-
コメント