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演奏会にお勧め!弾いてみたくなるギター重奏曲  9選

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クラシックギター向けの曲は、作編曲ともにソロが圧倒的に多いのが実情かと思いますが、重奏にも格好いい曲はもちろんたくさんあります。

今日は、私が取り組んだ事のある、あるいはいつか取り組みたいと思っている曲の紹介です。ソロ曲紹介にもまして、私の好みが反映されていますがご勘弁を。7曲にするつもりが、厳選しても9曲になってしまった。。反響が頂ければ第二弾も展開したいな。

二重奏

ロマンスNo.1(F.クレンジャンス)



あしゃおの好きな作曲家と言えば、ディアンスとクレンジャンス。クレンジャンスのメロディメーカらしさ満開の名曲。弾くもよし、聞くもよし。楽譜買ったのに未だ演奏の機会なし。。1stも2ndも譜読みしてます、あとは相方だけいれば。。演奏レベルとしては、ハイポジションが出て来たり、「これ1stと2ndに分けてよ」という旋律が無慈悲に1stのみに割り振られていたりと、適度に難しい(クレンジャンスあるある)。


3つの秋の小品より第二楽章 木陰にて(M.プホール)




3つの秋の小品より第三楽章 センテナリオ通り(M.プホール)





アルゼンチンを代表する作曲家プホールの重奏曲「3つの秋の小品」より第2/第3楽章。こんな曲ばっかり弾いていたから、あしゃおはギターを叩いてばかりだと言われる(だいたい事実)。第二楽章「木陰にて」、第三楽章「センテナリオ通り」と、タンゴミレニアム(福田進一&E.フェルナンデス)に収録され、一気に人気が出ました。福田&フェルナンデスに合わせて、2&3楽章で演奏すると、長さ・バランスともにちょうどよい感じです。1楽章から通して聞きたい場合はこちらをどうぞ。昔この曲を大学時代の友人と演奏した際、聞いていた叔母さまが「南米の駐在時代を思い出しました」と声をかけてくださり、とても嬉しかったのを覚えています。そういう何かを呼び覚ますような、風が吹くような演奏をこれからも目指したいと思います。

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タンゴ・ミロンガ・フィナーレ(M.プホール)



3つの秋の小品と同じく、M.プホールの二重奏曲。4月のタンゴ、6月のミロンガ、幸福な結末の三篇よりなります。プホールの曲は、たまに「何かあったのかな?」と思ってしまうほど組曲の中の一曲が見劣りすることがあるのですが、この組曲は3曲合わせて、急緩急のバランスが取れていて、セットとしてはプホールの重奏曲中で一番お勧めです。2016年には松下隆二先生とのギターデュオでご一緒させていただいた、思い出の曲で、たまに演奏DVD出してきて一人でニヤニヤ見ています。


来たるべきもの(A.ピアソラ、D.エストラダ編)



ピアソラのデュオと言う後述するタンゴ組曲やアサドによる編曲が専らな中で、アサド以外の編曲がポピュラーになっている珍しい曲。来たるべきもの、と言うタイトルにはこれからやってくる未来に対峙すべき新しいタンゴ、との思いが込められています。ピアソラにとっても初期となる、1950年代の楽曲。私が通っている猪居ギター教室では特に人気があり、定期的に誰かが挑戦しています。演奏はよくお世話になる大阪は米阪先生&井谷先生デュオ。


三千院(A.ヨーク)



サンバースト、ムーンタンで一斉を風靡したヨークが、その立役者 木村大のために書いた楽曲。ジャズっぽい和音や跳ねるリズムが使われているにも関わらず、タイトル通り日本の寺院を思わせる不思議な曲。繰り返して楽譜が微妙に変化するため、読譜に対して暗譜が意外と大変。イマージュ2には、木村大&A.ヨークによる演奏が収録。最後CDバージョンに合わせてフェードアウトする人もいるけど、そこ頑張って練習せんでもいいようにも思ったり思わなかったり。いや、できるならアリな演出やと思いますけど、あえてそこに時間割かなくてもいいような。You Tubeでヨーク本人の演奏が見当たらなくなったので、ここではLAGQ(ロサンゼルスギターカルテット)よりテナント&カネンガイザーの演奏を紹介。


ジョビニアーナNo.1(S.アサド)



このブログでもたびたび名前が上がるアサド兄弟の兄、セルジオアサドによるギター用デュオ曲。名前の通り、アントニオカルロスジョビンに捧げられている。拍子は6/8であるものの、出だしから強烈なポリリズムで、綺麗な旋律とリズム遊びが同居する絶妙にオシャレな曲。演奏にトライした立場から言うと、難しい。けど、ギリギリ演奏できなくもない。けれど、味を出すには相当な練習が必要、と言う絶妙な曲。本人たちの演奏はブラジルの魂に収録。ちなみに、私はNo.1意外は聞いたことがない。というか、楽譜もジョビニアーナNo.1だけ単独で販売されてるし。



三重奏

サンバ協奏曲より第一番「サンバ・クエカ」(K.ヴュストホフ)



学生時代に定期演奏会で三重奏をすることになり、様々な三重奏曲を探す中で「これだ!」となった、めちゃイケな曲。出たしがかっこいいと思ったあなたは、そのまま最後までかっこいいと思うはず。演奏中に気持ちよさで身震いしてフリーズしたのは、後にも先にもこの曲のみ(震えが来たのがリハでよかった、本当に)。いま調べていて、元の曲がマンドリンオーケストラとの協奏曲のようであることに気づいた。。たしかに、そう思って楽譜を見返すと"ausgabe für drei gitarre"(ギター三重奏版)って書いてあるから、元々はオーケストラ曲なのかなぁ。献呈先のSiegfried Behrendも、ギターとマンドリンオーケストラのための楽曲で有名な人みたいだしね。いやいや、2002年当時はこんなに簡単に情報が得られなくて、ほんとにFanaとかOzakiに入り浸って曲探す状況だったんですよ・・。というわけで、ここでは意地でもギター三重奏版の動画を紹介。と見せかけて、一応マンドリンオーケストラ版も一応コチラ。ギターはお世話になってる猪居兄妹+益田先生トリオです。トリオもオケ版も両方格好いいね!三重奏版は、その名もサンバ協奏曲by福田進一御大に収録。





四重奏

四大元素より「土」(K.クレンジャンス)



この記事は、この曲とノクターンNo.1を紹介するために書いた、と言っても過言ではない、大好きな曲。クレンジャンスの「行きたいところにいってくれる」安心感と「枠の中から微妙に外れる」遊び心の絶妙なバランスが煮詰まったかっこよさ。出だしの4thソロに3rdのハモりが重なるところだけでも、ご飯3杯は食べられる。ちなみに、後輩が演奏しているのを聞いたところ1stが超絶難しそう。


ダンツァ・ノン・ダンツァ(R.ディルクス)




ヨーロピアンギターカルテットで活躍するディルクスによる四重奏曲。まぁ何ていうか格好いいよね。問答無用で重奏したくなる。上記で紹介している社会人ギターカルテット地下活動の演奏を生で見たときは、テンポ走りすぎて死にそうになってました(褒め言葉)。死にそうになりながら相互干渉で更に走っていく姿を見て、笑いながら羨ましくなりました(褒め言葉)。二重奏版もあるようですが、詳細は未確認です。ここではヨーロピアンギターカルテットによる超絶無双な演奏ではなく、地下活動の演奏をご紹介。社会人になってもこうやって重奏で演奏を続けられる仲間がいるって素晴らしいよね。ヨーロピアンギターカルテットの演奏はこちらです。


おまけデュオ

タンゴ組曲(A.ピアソラ)



タンゴの革命児A.ピアソラによるギターのための二重奏曲。ブラジルを代表するギタリスト アサド兄弟がピアソラの前で自編の重奏曲を披露、それに感動したピアソラが二人のために書き下ろした、との経緯があります。超絶技巧のアサド兄弟向けに作られたこともあって、最高難易度の曲かもしれません。。聞く分にはお勧めですが、プロでも手こずる難曲です。ギターにすべてを捧げる覚悟がないと弾けません。あっても弾けないかもしれません。ここでは、アサド兄弟の演奏を。


弥生(ギター二重奏版)(土井浩樹)



民謡さくらにインスピレーションを受けた楽曲 弥生を、作曲者の土井浩樹さんと演奏したときの動画です。土井さんご本人も、ゲーム音楽やポップスのような耳なじみのよい楽曲を好んで作られていたようで、その素朴さが出ている名曲と思います。ここのところなかなかご一緒する機会がないので、最近の傾向や趣向はわかりませんが。。


初心者にお勧めの曲は、実は脱初心者・中級者にこそ繰り返しの練習が重要な曲だった

ギター初心者にお勧めの、譜読み・運指が難しくない曲の紹介です。初心者の方にお勧めできる「簡単な曲」であると同時に、最近難曲ばかり弾いていて伸び悩まれている中級の方にこそお勧めしたい曲となっています。



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関連タグ:曲・楽譜
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