パルスを感じるための練習として、まずメトロを裏拍のタイミングで鳴らし、それに合わせ自分で拍を口ずさみます。そして、その口ずさむ拍を『脳内の指揮者』と思ってそれに合わせて弾いていくのです。いや、これメチャクチャ難しいんですけど。。
例えば同じ「ドレミファ」と言うパターンを演奏するにしても、『ドレミファ』の音を思い浮かべて演奏するのと、『1,2,3,4』と思い浮かべ(あるいは口ずさみながら)そこにドレミファを重ねていくのとでは、全く異なります。後者をできるようになりなさい、と。
ちなみに谷辺先生によると、「パルスがある人の演奏は、自然とそのパルスが感じられる。パルスがないと何も感じない。」とのことです。なるほど・・。なるほど・・?
参考記事:
リズムに強くなる6つの練習方法実は上記記事の中でも、大萩康司さん、池田慎司さん、松下隆二さん達のリズムに関するヒントを載せていますが、実はこれらも全て、『脳内に指揮者を持つ』ことの別の発露だったのではかいか、と感じています。また、下記記事で紹介している岩崎慎一先生のレッスンも、実はこのことを示唆していたのかも。つまりは、優れた音楽家の方たちはみな、指揮者を持っているのでしょうね。
参考記事:
岩崎慎一先生公開レッスン(2010/10/24)これいま記事を書いてて思い出しましたけど、岩崎先生もまさに、『1,2,3,4と口ずさみながら弾いてみ~』と言うてはりましたね!10年前の私は、「そんなんできるか!」で諦めてしまったわけですが、その負債が今まさに返ってきてしまいました、、遅くなりましたがら今からでも取り返そうじゃないか、これができるよう練習してやろうじゃないか!
というわけで最近私はいつもパルスパルスしています。最初は全然出来なかったけれど、2週間ことあればメトロをつけ、ワントゥッスリッと口ずさみ続けていると少しずつマシになってきました。そして、この『脳内に指揮者をもつ』練習を通じて、そもそも自分が曖昧なままにしていたリズムパターン、例えば付点8分+16分のようなところは、もっと基本的な練習が必要なのだと気付かされるようになりました。基礎練の比重がどんどん増えていくんですけど、、
さらにこの練習を通じて副次的に、「演奏中に演奏そのものとは別のワークスペースを頭の中に確保する」という感覚が芽生えつつあります。「演奏」と「拍を感じる」と言う別々のニ種類の作業を同時並行で行う感覚。これは突き詰めると色んなことに応用できそうです。
例えば、「メロディを辿りながら」「基音を常に鳴らし続ける」と言うニ種類の作業を行うことで、音感トレーニングにも効果があるように感じてきました。あと、演奏本番での、演奏と緊張のコントロールにもこの感覚は活かせるのでは、と考えています(ここはまだ自分でも考えがまとまっていないけれど)。是非ともこの並行作業の感覚はものにしていきたいですね。
今は出来ないけれど、練習すれば出来るラインを絶妙に提示してくださった谷辺先生に感謝しております。さぁ練習頑張ろ~。
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