FC2ブログ
                        

2020/2/15 福田進一先生マスタークラス受講

スポンサーリンク



2020年2月15日に行われた、福田進一マスタ-クラスを受講させていただきました。福田先生、猪居ギター教室の先生方、ありがとうございました。

皆さんの受講曲は下記の通りでした。

・黒いデカメロンより恋する乙女のバラード(L.ブローウェル)
・エレジー(J.Kメルツ)
・大聖堂(A.バリオス)
・特徴的舞曲(L.ブローウェル)、ワルツ風に(S.アサド)←これ私です。
・天使の死(A.ピアソラ、L.ブローウェル編)
・フーガ BWV998より(J.S.バッハ)
・プレリュード カヴァティーナ組曲より(A.タンスマン)

いつものことですが、あしゃおの感じた内容をまとめたものであり、福田先生の言葉を一言一句メモしたものではありませんのでご留意ください。先日の福田先生マスタークラスの記事と重複する内容もありますけれど、それはその内容が大切だ、とご理解いただければと思います。また、実際のレッスンでは受講者や受講曲に応じたレッスンをしてくださっているので、同じ内容でマンネリになっている、ということは全くありません。みなさんもぜひ受講・聴講をしてみることをお勧めします。


また、今レッスンの最大のメッセージは「もう私のレッスンでは、『分奏しろ』と絶対言うから、もう言われるのわかってるんだから絶対分奏の練習をしてきてください」だと思います。みんな、『分奏』の練習しよう!

文中では、他の記事へのリンクが少し多くなりますが、そちらもぜひ合わせてご覧いただければと思います。

右手/左手の使い方および音量に関する内容


・失敗を恐れず、大きな音を出す訓練をしてはどうか
・YouTubeを始めとした動画全盛の時代に、傷の無い演奏をマイクに向かって録音する若い世代が増えていて、生での演奏を聞いた際に物足りなさを感じることがある。
・その音の小ささを補うために、ダブルトップギターを使う人も増えているが、その結果ダブルトップギターで録音する際に音が乗りにくいという別の問題が発生することもある。
・福田先生個人としては、オールドタイプの演奏を聞いて育ち、またそういった指導者に薫陶を受けてきたこともあり、そのエッセンスを伝えていきたいと思っている。

ダブルトップギター、ラティスギターの考察を通じ、ギターに必要な音量に関して考える。

・弦を弾く右指の先は円運動になる。直線運動では弦を弾いた後戻すときにまた弦にあたることになる。
・弦の重さを感じる。腕の重さで弾く。余計な動きは、せっかくのエネルギーをどこかで逃がしてしまうことになる。
・親指の付け根は手首の付け根あたりにあることに注意。
 『音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』から抜粋します。この本は、必携ではないかと思います。何か気になることがあったときに開くと、気付きが得られます。
観察してほしいのは、親指も。他の指と同様に、3つ折れになるのです。基部(はじまり)の関節は手首にあります。第2関節にあるのではありません。


(音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと P69)




・根性で弾いて手を傷めないように気をつける
・左手首がロックしていると、和音すべてで親指付け根の筋肉を使うことになり、曲中に疲れてしまう。手首の力を抜き、指板への引っ掛かり、ぶら下がりを意識する。その練習には、難しい曲は向かない。エチュードや簡単な曲を通じて練習すること。
・打ち上げの席で、お箸を持って手首の脱力を教わる受講生/ 聴講生の皆さん。ちょっとシュールですね(ごめんなさい、打ち上げなのに私が先生にお願いしちゃいました・・)

一応みなさんSNSに写真アップしても問題ないと言われていたと思いますが、もし問題ありましたらご一報お願いします。。


現状私が思っている、左手の脱力方法に関する内容は下記記事にまとめています。良ければこちらと合わせてご覧ください。すぐに演奏に反映することはできなくても(というか私もまだまだできていませんが)、頭の片隅のこの知識があるだけで結構意識が変わるのでは、と思っています。
腱鞘炎・故障の予防に!ギター演奏時の腕・手の脱力方法


曲のへそを感じる


・序奏からたいそうに弾くとかなくてよい。最初から全部を語っていくと、「ここぞ」というところで盛り上がりを作れない。
・演奏会で初めて曲を聞く人が「これから何が始まるか」と考えたときに聞きやすいように曲想を作る。
・大切なところではっとさせる。
・大事な音/和音は少しためてから提示する。
・テーマの繰り返しや変奏に注意しながら、どこが聞かせどころかを分析する。
・最初から和音や複声で練習するのではなく、まず単旋律で曲を作れるように練習してから、そこに低音や内声部を足していく。聞いている人を揺さぶるにはどう演奏すればいい??⇒分奏のススメ


分奏の練習をする


・「私のレッスンでは、「分奏しろ」と絶対言うから、もう絶対分奏の練習をしてきてください」
 ⇒これ、私は最近の練習に積極的に取り入れているので、レッスンでも「メロディだけ弾いてみて」にその場で対応し、低音を弾いてくださる福田先生と即興二重奏で楽しむことができました^^ 
・けれど、その合わせの中で、曲全体を通じてメインメロディを徹底して歌わせる練習が足りていないことを痛感しました。
・各声部を理解するところで満足せず、その声部で感動を与えられるレベルまで練習することが大切。それができないと、和音になった際に感動的な演奏にはならない。
・バイオリニストになった気持ちで、単旋律をとことん練習する。
・メロディだけを取り出す以外に、伴奏だけを取り出しながらメロディを歌う練習も効果的。

リズム感


・小節線を超える推進力を感じる。特に日本人、アジア人はダウンビートに乗りがちだが、西洋音楽の曲ではアップビートで音楽を作る。
・西洋音楽の旋律終止は次小節の一拍目に来る。
・キューバの音楽(ブローウェルの曲)では、縦運動ではなく円運動を意識する。
・「た」行の重たい発想をやめ、例えば「や」行や「ぱ」行で音楽を作り、軽くしていく。
 たたた、たたたと歌うのをやめて、やぱぱやぱぱ、と歌えば感覚が変わる。
・休符を弾く。息をのむ。
・大切な和音を提示する際には、少し休んで聴衆の耳が準備できる間を作る。

和声や楽典の話


・倚音、繋留音を理解する。落ち着く和音(和声音)と落ち着かない組み合わせ(非和声音)を区別する。
・4度の音は非和声音なので意味を持たせる。
・空虚5度。5度で宇宙的な広がりを提示できるが、和音の色は決定されない。
・6度の跳躍は時間をかけてよい。口で歌ってみれば時間とエネルギーがかかるでしょ?
・主音の半音上の音は、ナポリの6度。あしゃお注: ナポリの6度は、カルカッシのエチュード No.7とNo.11がわかりやすいと思うで!
10年越しにカルカッシのエチュードNo.11の魅力に気づいた話
・音がどこに向かっているかを感じる。大きな流れを感じる。
・ハーモニクスは孤独、非和声音は緊張や不安、と言った意図を感じる。
・メルツはシューベルトやリストの影響を大きく受けているので、それを聞くと勉強になる。

その他


・ここに書いていることなんてレッスンのほんの一部ですので、ぜひ実際に聴講にいくべき
・福田先生に限らず、トップギタリストのレッスンは本当にためになる。
・聴講に行かれる際は可能な限り準備できる楽譜をもっていくべき。楽譜があると聴講のときの理解が格段に深まります。
・最初の公開レッスンでは、自分が完璧に弾けると思うくらいの、簡単な曲がお勧め。それでも、たぶん考えたこともないような指摘をたくさん受けられるので。極端な話、場合によってはハ長調のスケールや半音階だけでもレッスンは受けられる。
・バッハは大変。本当に大変。私も興味はあるけど、でもいまだに怖い。
・バッハを持っていく際は、場合に寄っては楽譜と板書だけで、ギター持たずにレッスン終わる可能性まで覚悟した方がええんちゃうかな。


という訳で、今回も先生のおかげさまでたいへん楽しく勉強になる一日を過ごすことができました。あと、昨日の日記に書いたんですけれど、福田先生が私の名前を覚えてくださっていたのが、地味に、いや派手に嬉しかったです。本当にありがとうございます!

20200216192520602.jpg

なんで居酒屋の写真かって、単にレッスン中に自分のスマホで写真を撮ってもらうのを忘れたからです。。

福田先生の話はレッスンはもちろん打ち上げもめちゃくちゃ楽しい!ピポーに合った話とか、ペペロメロの人柄の話とか。スアレス=パスととアサド兄弟の話とか。


2019年7月17日 福田進一マスタークラス
関連記事

スポンサーリンク

                        

コメント

非公開コメント