クラシックギターの先生は資格制でも登録制でもないので名乗ったもの勝ちでは在るものの、ここでは1つの目安として、公益社団法人「
日本ギター連盟」を見てみましょう。ギター教室を開くのに資格はいりませんが、日本ギター連盟の正会員になるには資格や推薦が必要なため、こちらの方が結果として厳しい状況になります。この会員ナンバーが、2019年4月時点で550近くになっているようです。仮にギターの先生の半数が登録しているとして、1,000人以上の先生がいることになります。実際は登録されてない方はもっと多いでしょうから、「ギターの先生」と呼ばれる人はそれ以上多いのではないでしょうか。
これらの先生方が、1人当たり前10-100人の生徒を抱えるとして、その総数は10,000-100,000人。独学者を加えると、2-30万人程度クラシックギター人口がいてもいいのかな、と思います。クラシックギターだけを独学でやる人は少ないかも知れないですが、エレキやアコギをやりながらクラシックギターもたしなむ人は少なからずいるでしょうから。こう考えると、現代ギターの発行部数も、10人に1人くらい買っている?と言う事で、桁数の試算としては大きくは外れないと言うところでしょうか。まぁ、新たにギターを買う人の総数と同等くらいなら、クラシックギター愛好家がいてもいいんじゃない?
結論: クラシックギター人口は、希望的観測で30万人くらい?100万人いたらいいなぁ。
ちなみに、春先にしたこのざっくり推定に基づいて、本ブログの目標は読者3,000人なんですわ。クラシックギターに興味がある人の100人に1人が見てくれるサイトにしたいな、と。めちゃめちゃ厳しい道のりになりそうです(*_*)
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規模の計算は単価かける数量
これは単なる計算式ですが、クラシックギターに関わるお金を増やすならば、単価=1人あたりが使う金額を増やすか、数量=人口を増やすか、が基本です。どちらを狙ってもいいのですけれど、どうせ夢を描くなら、「ギターと言ったらクラシックギターだぜ!」となって、年間販売30万本がそのままクラシックギター販売になるようや夢を描きたいよね!
と言うか、夢のないことを言うならば、サラリーマンのお小遣いはせいぜい3~5万円。どんなに頑張ってもこれが倍の10万に上がるとは考えにくい。でも、人口を増やす方はまさに桁違いの影響力を秘めています。こりゃ、人口を増やすっきゃない!
さてさて、ようやく方向性が定まったところで、具体的にどうする??
クラシックギター人口を増やすための施策は?
クラシックギターを多くの方に認知してもらい、あわよくば楽器を購入して演奏を始めてもらうには。これはね、楽器の魅力が乏しければ難しい問題なんでしょう。でも、クラシックギターは聞いてもらえればみんなに好いてもらえるだけの魅力的な楽器だ、と私は割と真剣に信じています。なので、ただただひたすらに、認知してもらうことを考えるのがいいのではないでしょうか。
例えば、週に2回、土日で無料の演奏会を催すとなどうでしょうか。これで年間100回。2,000万円÷100回=20万。うわっ、一気に現実的になってきた。。ちょっと待って、2,000万なんて使い切れるのか、って思ってたけどむしろ少なくね?ホール代で終わるやないか、奏者にギャラ払えなくなるよ。なんだよ2,000万て、どうせなら2億円寄越せよどうせならよ!(憤怒)
これはホール代をケチるしかない
いくらギター界の発展のため、とはいえ、そこでギタリスト側がノーギャラで演奏するようなことになっては元も子もない。こうなったら、ホール代が不要なように、奏者を元からある催事に手弁当でねじ込むしかないですね。イベント側には「無償でトップギタリストを派遣します」とし、本投資案件元からきちんとギャラを支払う。これで解決です!
ではその派遣先は?いろんな考え方があるでしょうが、例えば大学祭なんかいいんじゃないでしょうか。学祭の運営委員会やギター部など、交渉や受入の土台となりそうな組織がある程度見込める。やらされ感のある仕事よりも、意外と前向きに取り組める。「大学にただで大萩康司来てくれるらしいぜ?」って噂を聞きつけたら、ギター部の部長目の色変えて本気でやるんじゃない?笑 なおどうしてもと言うならパクキュヒさんも呼べるものとする。飲み会に誘ってもよい(来てくれるとは言ってない)。
冗談はさておき、学生と言う若い世代に対してアプローチてきるなら、素敵なことですよね。特に大学生は、受験を終えて趣味や新たな活動を始めることも多いでしょう。そんなときに、「エレキ弾いてたけどクラギもいいじゃん」「クラギ始めてみようかな」と言うきっかけを、プロの演奏で与えられたら、門戸も広がるのではないでしょうか。週に1,2個、学祭にプロギタリストを派遣する。そして、その機会をそのまま演奏に結び付けられるように、ギタークラブやギター教室といった具体的な受け皿に繋げていく。これが、どこに投資するかに対する私の回答です。
必要なのは次世代への投資
クラシックギター界のどこに投資をするか。これはもう、「個人単価」を増やすよりは、人口を増やすことを考えるのでいいのではないでしょうか。趣味を新たに始めるにはいろいろな機会があると思いますが、その1つとして大学生活があるかなぁと思います。
何か新たなアクションを始めるにあたり、具体的な「憧れ」や「目標」と言うのは大きな意味を持ちます。あの人のようになりたい。あんな演奏がしたい。そのためには、メディアやSNSと行った媒体も役に立つでしょう。でもクラシックギターにとってもっとも魅力的な世界、それは息遣いの伝わるような生の空間だと信じています。私も若いときに演奏会や勉強会、マスタークラスなどにもっと積極的に参加するべきだった、と今になって思います。
あとがき
質問箱にお寄せ頂いた疑問を元に、もしお金の余ったギター好きがいたらこんなことをしてもらいたいなぁ、と思いながら綴りました。確実な投資回収を見込む案ではありませんが、もし確実に増やしたい本気の投資目的ならギター界選ばないよね(笑)、と言うことで少しざっくりした話となりましたが、ご容赦いただけると幸いです。
もし聞きたかったことと違いすぎる!と言うことであれば、また改めて
質問箱にご意見お寄せください。
前半のギター人口に関する考察は、半年前に見積もってメモしていたものなので、この機会を通じてまとめられたことに感謝いたします。ただし、ごく簡単なフェルミ推定、さらに希望的観測を含むものですので、数値に関しては当然ながら保証できませんので。。
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