2020/03/28
伊藤亘希先生のワンポイントアドバイスを受講しました
脱サラ系ギタリストとして有名な伊藤亘希先生のワンポイントアドバイスを、モニタ受講させていただきましたので、その感想を紹介させていただきます。結論としては、受けてみてとてもよかった!伊藤先生のレッスンという点でも、動画レッスンという形式に関しても推薦させていただきます。
伊藤亘希さん
日本を代表する
脱力系ギタリストじゃない、えぇっと
脱税系ギタリストでもない、脱サラ系ギタリスト、伊藤亘希さん!2020年3月現在、ドイツはワイマール音楽院で研鑽を積まれています。これは私の勝手な感想ですが、ギタリストとして活躍される方には言葉の使い方がうまく文章も読んでいて楽しい人が多い。伊藤先生ももちろんそのおひとりで、特に「私がドイツに来るまで」シリーズがとても面白い。皆さんもぜひ読んでみてください。
伊藤亘希先生のプロフィールはこちら。(ご本人サイトです)
プロフィールは2種類あるのでお好きな方をお読みください(笑) 埼玉県出身の脱サラ系クラシックギタリスト。 家族の影響で、小学生のころから70年代フォークソングの弾き語りを始める...
伊藤先生が小学生の時に最初に弾けるようになった曲は「神田川」とのことですが、これはレベル高いですね。BはB7で回避するとしても、Bmが出てきますから。。ちなみに私は、吉田拓郎の「夏休み」が最初の一曲です。本当は「落陽」が弾きたかったのですけれど、Fを回避するためにオープンコードのみで構成される曲を歌本で探したんですよ(笑)。
そんな伊藤先生が今回新たに始められたサービスが、このワンポイントアドバイスです。たまたまツイッターを見ていたところ、モニタ募集とのことでしたのですかさず申込みをさせていただきした。
ワンポイントアドバイスサービスとは?
伊藤先生のブログよりサービス内容を紹介します。今ならβ版とのことで、4/26まで2,000円とのこと。それ以降は正式版として再スタートされるとのことです。
送っていただいた練習動画(音源)に関して、
ワンポイントアドバイスを5分~10分程度の動画 または A41枚のPDFでお返事いたします!
☑違った視点からのアドバイスが欲しい方に!
☑忙しくて定期的にレッスンが受けられない方に!
☑日々の練習方法で悩んでいる方に!
☑コンサート、コンクール前の仕上げに!
「クラシックギターの演奏」であればどんな音楽ジャンルでもOK!幅広い知識でお応えいたします。
演奏を録画して動画を送付する
Twitterでモニタ募集の案内を見た瞬間、反射的に申し込みをしたので、そのあとどの曲を見ていただこうなぁとしばし思案。ある程度弾けて、でもどう弾くか固まりきっていない曲を見ていただこう。と言うことで、F.SorのOp35-17(夢)、セゴビア編エチュード6番を見ていただくことにしました。
というわけで、在宅勤務の合間の休憩時間を使って、スマホでサクッと一発録音!・・ごめんなさい、少し強がりました、、本当は3回録音して一番ましかなというのにしています。ま、3回ならいいんじゃない?(なんだそれ)
動画に付して送付したコメントとしては、下記2点です。
・節度のあるテンポの揺らし方
・声部同士の掛け合いのバランスの取り方
動画を送るとアドバイスが返ってきます
さて、それではこんな私の動画に対してどのようなアドバイスが返ってくるのか・・・。それは、禁無断転載とのことでしたので伊藤先生のサイトでご確認ください。w まぁ、なんともわかりみの深い言葉をいただけました。下記案内の、サンプルの元になっているのが私の依頼です。
送っていただいた練習動画 (音源)に関して、 ワンポイントアドバイスを 5分~10分程度の動画 または A41枚のPDF でお返事いたします!...
動画レッスンの良いところ
・アドバイスが有形のものとして手元に残る
通常は、レッスンの内容は後に残りません。残すとしても、自分でメモするくらいが精いっぱいで、それもすべてを記すことはできません。それが、先生側の言葉として残る。これはとても非常に有用です。また、逆に先生側としてもおそらく覚悟をもって言葉を発せられると思います。例えば、「この曲が作られたときはソルは○○才で~、うん?違ったっけ、まぁいいやアハハ」という回答はこの形式ではできません。私が先生なら調べ直す。w というわけで、実は先生側のアウトプットの質も上がるんじゃないでしょうか汗。
・先生のコメント後に、自分の演奏を確認できる
先生が演奏を見て「こうした方がよい」「こう聞こえているよ」と思われた箇所を、自分でも確認することができる。これは大きいですね。もしかしたら、普段のレッスンでも取り入れたらいいかもしれない、というレベルです。
アンドロイド端末で外部マイクを使用する。スマホに直接USBマイクを接続するのがお奨め!動画レッスン受講前に考えたいこと
・受けるタイミングいつにしようか
ポイントの一つは、「運指を固めるか」にもよると思うんです。ギターという楽器の特殊なところ。それは「運指によって表現も難易度も変わってしまう」ということ。表現のことを聞きたかったのに、運指の指摘で終わってしまう。あるいは、運指を聞きたかったのに表現の話になってしまう。こういった掛け違いが少し心配です。
・曲の中の改善ポイントをその場で繰り返しレッスンするのには向かないかも・・
上記懸念にもつながるかもしれませんが、例えば5分の曲のうちどこに重きを置くか。ある場所で間違えるのは、たまたま間違えたのかいつも間違えるのか、とか。「ちょっとそこもう一度やってみて」「その部分はこう弾いたらどうなる?」 こんな、通常の対面レッスンでは当然のやり取りが使えない。そのため、自分がその曲で何をしたいのか、何をするのか。ここは弾ける、ここは弾けない。と言った部分の整理をある程度自分で行わないと、キャッチボールが思ったように進まない可能性もあると思いました。
・あ、でもこれはレッスンの良い点の裏返しでもあります。むしろ、「この曲の運指に悩んでいます」とか、「この曲なんかしっくりこないんですけどどこがポイントだと思いますか」とか、そういった問いを投げかけてみても、きっともとてもいいアドバイスがいただけることと思います!
・長所のみを記載したレビューほど胡散臭いものはない、と言うのが持論ですので、あえて悩ましい面も記載させていただきました。けれどもこれは、明確な「短所」というようなものではなく、認識さえしていれば対応可能な範疇のものだと考えます。
・私が指摘するような課題は当然伊藤先生もご認識されていて、今後よりよい方式を模索されていかれるとのことです。そもそもレッスンと言うのは先生→生徒への片方向ではなく、双方向のやり取りにすることで更に発展できるものです。レッスンに関してのやり取りの中で、曲の改善だけでなくレッスンそのものの改善や信頼関係の構築ができれば、もっと素晴らしいですね。
送る動画で悩まないで、まずはやってみよう
このサービスはとてもよい。一度試してみると、新しい発見があると思います。動画で撮って送付する、という部分に少しハードルがあるかもしれませんが、今はスマホだけで全部できます。事実、今回のレッスンに関するやり取りは、私はすべてスマホで完結しました。私はもともとYouTubeをやっていますので動画を公開しましたけれど、別にレッスンを受けるだけならその必要もありません。映像映りとかミスとかあまり気にせず、変に背伸びせずに受講してみればいいと思います。
あとがき
ドイツの先生のレッスンが受けられる、ってすごい時代になりましたね!世の中はコロナの影響もあり、外出が難しいという深刻な状況が続いています。そんな中ですけれど、我々はできることをするしかありません。この新し試みにも、心からエールを送りたいと思います。伊藤先生、ありがとうございました。
レッスンを効率的に受けるためのヒント。練習曲とやりたい曲のバランスをとろう。
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