結論:活動始めたてならOFUSE、継続支援してくれるファンが見込めるならFANBOXがおすすめ
OFUSE:気軽な単発支援が望めることから、固定ファンがいない駆け出しクリエイターの方も設置してみる価値があり。
FANBOX:継続支援が前提のため、ファンを獲得できているなら安定した収入を期待できる。
もちろん最初から両サービス並列でも構いません。長所短所を理解した上で、利用していきましょう。
簡単な比較表はこちらです。一番上のお勧めは完全に独断と偏見です。てか駆け出しクリエーターってなんだ(今作った言葉)。

(※2021/2/4時点の調査結果に基づく)
OFUSEでは、クリエーターの活動自体が応援対象のため、支援の対象となるプランやコンテンツを明確にする必要がない
従来の方法で自分の活動を換金するには、何らかの支援や販売の対象となるプラン/コンテンツを準備する必要があります。例えば「絵1枚」「ギターのレッスン30分」「記事1本」のように、自分の提供する成果物を、有形にせよ無形にせよ、範囲を指定して切り出す必要があった。しかし、OFUSEを使うと「クリエイターの活動そのものを支援する」というコンセプトを実現できるため、有限な成果物を切り売りする必要がなくなるのです。これは非常に大きな転換です。
これに加え、実際に支援を行うための心理的/物理的ハードルが考えうる最低ラインにまで引き下げられています。
OFUSEのメリット
支援者のメリット・アカウント登録不要でクレジットカード決済
・支援者が支援額を自由に設定できる。
・月額制でなく、単発で完結可能。
・見返りを前提とせず、純粋な支援を行える
・1文字2円(絵文字は4円)で、設定した金額を上限にファンレターが送れる(金額により文字数上限が決まるだけで、極端にいうとゼロ文字でもよい)
クリエイターのメリット・アカウント登録が簡単
・クリエイターへの還元率が高い
・500円から出金可能(手数料は別途必要)
・支援に対する有形のコンテンツを指定する必要がない
・そのため2次制作や著作権のリスクが少ない
(もちろん著作権違反を推奨する意図はありません)
・ファンレターを受け取れるので、モチベーションもアップする
・サブスク形式ではないので、支援に対する見返りは不要(もちろん対応するのは自由)
pixivFANBOXは月額制が必須
同じようにクリエイター支援をする著名なサービスには
pixivFANBOX があります。これもよくできたサービスなのですけれど、単発ではなく月額制であるところが大きく異なります。公式サイトの紹介文からも、「継続的支援」が大切な要素であることがわかります。
pixivFANBOXは、「クリエイターの創作活動を応援することができるファンコミュニティ」です。ファンがクリエイターを継続的に支援することで、クリエイターが自由に創作活動を続けられたり、新しい作品づくりに挑戦したりできるようになります。応援しているファンは、限定コンテンツや最新情報を通じてクリエイターとより密なコミュニケーションを楽しむことができます。
pixivFANBOXの特徴・月額制で、将来に渡る課金が前提
・支援者もアカウント登録が必要
・課金中止時に、支援者/クリエイターともに悲しい気分になる
・クリエイター側は、月額支援に対し継続して創作活動を提供する必要がある(クリエイター側が、提供サービスに対して月額料金を設定するシステムため)
サブスク形式は、毎月一定の額を支援できるため、強力な応援手段です。しかし、その反面必然的に支援開始のハードルが高くなります。単発支援と継続支援、一長一短ですけれど、手軽さという意味では単発支援の方が向いているのではないでしょうか。個人的には、ちょっとした投げ銭でも貰えれば嬉しい、という方はOFUSEからまず始め、継続応援してくれるファンへの手応えが出てこればFANBOXも使うようにステップアップしていければよいのでは、と思います。もちろん最初から併用でも構いませんけれど。
余談ですが、私が応援しているむらしゅん先生なんかは、pixiv内で「プランによる違いはない。そもそもすべての記事は無料公開」というスタンスを宣言されています。同じようにpixivで「投げ銭プラン」というのを導入している方は少なからずいらっしゃいます。しかし、見返りの無い月額継続支援、というのはなかなかハードル高いのでは?投げ銭なら、月額ではなく単発の方がいいのでは?と言う思いがぬぐえません。まぁそれって個人の感想ですけど。
プランによる違いはありません。すべての記事は上記のWebサイトで公開されています。
むらしゅんのFANBOX: https://murashun.fanbox.cc/
どのサービスを使うにせよ、納税/著作権などには個人で遵守対応を
一般論として、お金を稼ぐ行為には守るべき法律があります。まずは、納税。支援金(投げ銭)は、雑所得なのか贈与なのかなどの議論もあるようですが、いずれにせよ申告の対象になります。他の所得と合わせ、控除額に注意し必要に応じた申告を行いましょう。
また、成果物が明確である場合には、特に2次制作の場合には、他者の著作権を侵害していないかに注意が必要です。OFUSEと言うサービスは、前述の通りクリエイターの活動全体を支援するものなので、このあたりのリスクが低くなります。ただし、自己責任で慎重な判断/活動を行いましょう。
OFUSEを試してみる
さぁ、そろそろOFUSEを実際に使ってみたくなったんじゃないですか??というわけで、私もOFUSE箱を作成しました。この記事が役に立ったよ、という方は、ぜひ試しがてら私へのご支援宜しくお願いします(笑)。今日のコーヒー代でも恵んでください。
あしゃおを応援する↑このオフセ箱も、OFUSE内から3分で作れ、タグをコピペするだけです。ありがてぇ。。「そのまま次へ」をクリックすると、アカウント登録なしで投げ銭ができます。
もちろん、アカウント登録すれば下記のようなメリットもありますので、合わせてご検討くたさい。
アカウント登録せずにOFUSEの基本的な機能をご利用いただけますが、以下を行うためにはアカウント登録が必要です。
・送信したファンレターをマイページにて確認すること
・送信したファンレターに対して返信をもらうこと
・クリエイターをフォローすること
・クリエイターとして登録し、ファンレターをもらうこと
ご自身のOFUSE履歴等の管理のためにも、アカウント登録の上ご利用いただくことを推奨しております。
(公式ページ
よくあるご質問より引用)
OFUSEを開発した会社「Sozi」って何者??
このOFUSEというサービス、あまりにもよく出来すぎているんですよ。クリエイター側にも、支援者側にも気持ちが寄り添いすぎている。どんな人が、どんな経緯で開発したのか興味を持ったので、少し調べてみました。そうすると、やはり「クリエイターを支援したい」という想いが根底にある方たちの集まりなのだな、ということを理解できるインタビューがありました。
【Sozi】世界はより温かく、より優しくなるから -クリエイターと作品、そしてファンの繋がりが豊かに育まれる土壌を目指して-
https://www.genesiaventures.com/sozi-players09/この中から、OFUSEに関する話題の箇所を抜粋し紹介します。
米田:
そうですね。YouTubeやTikTok、pixiv、小説家になろうといったサービスを始めとして、普通の人たちや無名の人たちがコンテンツを創作・発信するのが当たり前な時代になってきました。小学生のなりたい職業でYouTuberが上位に挙がるのも、自然なことかと思います。そんなコンテンツが溢れた世界で、クリエイターもファンも、本当の意味で気持ちよく楽しむこと。それを実現するのがSoziだと思っています。
鈴木:
たしかに、インターネットやデバイスの発達によって、誰もが自由に表現・発信できる環境が整ってきていますよね。一方でやっぱり、様々なジャンルのコンテンツが加速度的に増えている。そうしたコンテンツを適切に相手に届けられる仕組みがあるかと言うと、そうではないと感じる部分もあり、Soziはまさにそこを担えるのでは?と考えます。
高橋:
私は、無料で楽しめるコンテンツに対して対価を支払う文化が浸透しつつあるように感じます。通常、モノを買う場合は定価があります。一方で、無限に複製可能なデジタルコンテンツ(データ)は無料であることが多いですが、受け手それぞれが自身が得た価値分の対価を支払う場面が増えてきているように思います。例えば、ウェブ上にアップロードされた一つの漫画が、ある人にとっては何でもないものだとしても、別のある人の人生には大きな影響を与えた、というように、同じものに対して受け手が感じる価値は全く異なるはずです。それが対価としてしっかりと姿形を現わしているような感覚です。
こうした価値の相対化とも言える現象は、作り手と受け手がより直接的に繋がるようになる中で、逆に有限の(通常は定価がある)モノに対しても浸透してゆくのではないかと考えています。それは、人の想いによって駆動する、今よりもちょっとだけ優しくて温かい経済圏を生み出してゆくのではないかと想像しています。Soziが、そうした人の想いを大切にした新しい仕組みによって、社会の一端を形成できたらと思います。
鈴木:
ファンレターサービスの「OFUSE」はまさに、コンテンツの受け取り手それぞれが感じた価値をクリエイターに還元することができる世界観ですよね。誰もが発信者、クリエイターになれる世界において、なくてはならないサービスになる可能性があると感じています。コロナ禍でリアルの場が減っている中で、ますます重要視されている、温かさ、温もり。そういうものが交換できる場であろう、ということですよね。
どうでしょう。技術があってサービスを生み出したのではなく、実現したい世界/解決すべき課題があってサービスを開発した、ということがよくわかりますね。本サービスは、クリエイター側がOFUSE箱を設置する、という行為があって初めて成立します。クリエイター自身のためにも、クリエイターを支えるSoziのためにも、本サービスが周知され広まっていくことを、そしてクリエイターもSoziも活動の場が広がっていくことを祈念します。
あとかき
著者は趣味でクラシックギターを続けている会社員で、趣味を続ける楽しさを発信したいと活動しています。よろしければ、クラシックギターの演奏もご覧になってください。
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