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だから僕は音楽を辞めた 楽曲紹介(ヨルシカ)

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※2019年6月の記事の加筆再投稿です※
先日会社の飲み会で後輩と話をしていて、「家とか休みの日とか何するん?」と、典型的な面倒くさい先輩の絡み方をしたんですけれど、

すると後輩は「うーん、音楽とか聞きますよ、最近は『ヨルシカ』とか好きですね」ですって。ん…?ヨルシカ・・ヨルシカ!

あしゃお「ヨルシカいいよね。だから僕は音楽を辞めたとか好きやわ」 
後輩「お!詳しいですね、そうなんですよ〜」
あ「せやろ」(この曲しか知らんけどなー滝汗ー)
と、プチ盛り上がりしました。

どんなところにきっかけが転がってるかわかりませんね。それが好きな音楽の話だなんて素敵じゃないですか。

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少し挑戦的なタイトルですが、これは私の気持ちではありません。

先日、ギター教室に向かうため車を運転していました。最近は、FM802を聞いています。昔は好きな曲をリピートでひたすら聞いていましたが、最近はDJの軽いトークを聞きつつ新しい曲に出会うのもいいなあ、というので、FM802を流しっぱなしにしていることが多いのです。その日も、何気なくラジオを流しているとですね、よくあるロキノン系?のような曲が流れてきました。「どうでもいい」とか「あんたのせいだ」とか歌っています。若者の曲って感じなのかな~、となんとなく聞いていました。それがこの曲。

ヨルシカ 「だから僕は音楽を辞めた」




この曲が、聞いていると、3分あたりでいきなり曲が変わる。いや、厳密には曲は変わりませんね。しかし、曲のエネルギーが変わることで、私には別の曲に変貌したように聞こえました。
この曲の素晴らしいところは、この思い切った時間の使い方です。最後の1分のために、そこまでの3分間を贅沢に使い捨てる、これはよほどの信念がないとできないと思います。使い捨てる、というと言いすぎではないか、とも思いますが、指一つで曲を飛ばすことができるこの時代です。昔のように、せっかく買ったCDだから最後まで聞かないともったいない、なんて悠長なことは言ってもらえないんですよ。それでも、3分にわたり自分たちのやりたいことできることを抑制し、最後に爆発させる。ちょっと胸を撃たれました。これをラジオから流れるJpopで聞けるとは思いませんでした。

こういう感じの曲の作りで好きなのは、アストルピアソラの Balada para mi muerte です。我が死へのバラード、とか、ブエノスアイレスで私は死のう、と和訳される曲ですね。El Tangoに収録されているMilvaのものが、素晴らしい仕上がりです。こちらは、4分間の結晶が最後の1分以下に凝縮される、狂気にも似たすさまじさを感じます。


私もステージに立つことのある人間なので、最初に「大したことないな」と思われる怖さは痛いほどわかります。そのリスクを負ってでも、いや、負ったからこそ最後に感動が待つのでしょう。いつかこんな表現を自分もしてみたいな、と思いました。

だから僕は音楽を辞められない。
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