fc2ブログ
                        

ステージ演奏にあたっての心得

当サイトはアフィリエイト広告を利用しており、リンクに商品プロモーションを含む場合があります

スポンサーリンク



今日は演奏会やコンクールなど、ステージで人前演奏をする際の心構えを書いてみたいと思います。演奏そのものに関しての配慮に対して、その前後を含めてステージを最大限いいものにするためのアプローチ、と言うのはなかなか話題にする機会がないように感じます。多くの楽器に共通するようにも思いますが、ケースの話や足台、調弦関係はギターならではでしょうか。

以下、0. 前日~8. 振り返りまで、ステージを迎えるにあたってのステップに分けて思うところを綴らせていただきます。

0. 前日


普段と変わったことはせず、いつも通りを心がけましょう。「明日いよいよ本番だ」と変に練習を頑張りすぎると、手に疲れが溜まってしまいます。後から述べる「2. 控室での準備」とポイントは同じです。余計なことをしない。気負ったことを避ける。ゆっくり寝てください。暴飲暴食禁止!夜更けまでのスマホも駄目よ!

もしも焦って練習するなら、前日よりもっと前にしましょう。理想的には、めちゃくちゃ練習したときに腕に疲労を感じる時間や、回復に要する日数などを予め把握しておければもっとよいですね。


1. 当日の移動


打ち上げに参加することを考えてなるべく電車で向かいましょう(謎)。移動時、手に負荷がかからないようにギターケースの持ち方に気をつけましょう。基本的には、手で持つのではなく、ストラップを使って肩から掛け、手で軽く補助することが望ましいです。
あと、たまにギターケースを自立させている人を見かけますが、これはNGですよ!コケたらめちゃくちゃ後悔します。。

2. 控室での準備


ポイントは、「控え室ではあまり弾かない」ことです。軽いストレッチや基礎練習、爪を整える以外は、難所の確認くらいで十分ではないでしょうか。むしろ、逆に控え室でいい演奏ができればできるほど、本番で細かい傷がネガティブ要素になり、足を引っ張る様に思います。加えて、当然ながら弾けば弾くほど疲れます。なかなか練習時間があまり取れない人は特に、普段の練習時間を越えて控え室で弾いてしまわないように気をつけましょう。疲れが蓄積されて悪影響の元になります。

もっと厳しい言葉使うならば、「控え室で慌てなくてもよいように、事前の準備を組み立てましょう」と言うことになるかと思います。控室であれもこれもと確認し弾きたくなる時点で、残念ながらその舞台に対する準備は不十分だった、と言えてしまうのではないでしょうか。

3. 舞台袖


他の方の演奏を聞くと緊張しますね。前の人が上手い→「うわぁ。上手いなぁ。それに比較して俺は・・」。前の人が失敗する→「うわぁ、失敗した。やっぱ緊張するよなぁ、俺も、、」。はい、どちらに転んでもいい影響がありません。。汗 なので、前の方の演奏はBGMくらいに考え、あまり気にしないようにしましょう。そして、ここでは緊張緩和のための手順を積極的に活用しましょう。深呼吸や筋弛緩法などです。しかし、最も大切なことは、緊張することは当たり前だと捉えて、自分を責めないことです。そうして成功体験を積み重ねることで、過度な緊張から解放されると思います。



自分の演奏に自信を持つには?凡人のアマチュア演奏家が辿り着いた4つのポイント


4. 入場~お辞儀


音楽は音を出してからが始まりではなく、舞台に登場したときにすでに始まっています。背筋を伸ばし、格好良くギターを構え、自信を持って入場しましょう。プロギタリストの方では、椅子に手をかけてお辞儀される方、ギターを大きく掲げられる方、わざと軽妙にステップして入られる方、など色々いらっしゃいますね。愛好家がそこまでするとさすがに内容と釣り合わないでしょうから、正統なお辞儀の範囲内であらかじめ準備をしておくのがよいと思います。
ちなみに私は、定期的に入場とお辞儀の練習をして、家族に評価してもらっています(マジです)。現状私のお辞儀は、時間3秒、直角以上に深く、です。
意外と失敗するのが、入場タイミングと演目紹介のアナウンスがあわずに、拍手が中途半端になること。譜面台や足台を置いたり、といったことに気を取られず、拍手が鳴っているうちにお辞儀まではスムーズに済ませた方が無難です。

ところで、先日バレエの舞台を見に行ったのですが、そのときの演者さんのカーテンコールでのお辞儀にものすごく感動しました。バレエのダンサーなので所作が整っているのはある種当然です(その所作のために努力されているのは別の話)。が、そこに感謝の念とステージにかける思いがしっかりと表れており、お辞儀ひとつでもこんなに美しく、そして気持ちが通じるのか、と本当に感服しました。

5. 調弦


調弦や準備に関しては、舞台袖までに終わらせろ、客を待たすな、と言う意見も散見されます。しかし、私は時間を取って調弦をし、音を確認することを勧めます。もちろん、時間がかからず調弦もあっていることが最良です。しかし舞台袖では音が出せませんので、控え室以降に音がずれていくのは必至と思います。
①入場~演奏までが短く、しかし調弦が合ってない演奏 ②演奏開始までに時間を要するが、調弦が合った演奏 どちらが聞きたい演奏か、ご自身が期待する、素敵だと思うステージをイメージしてみてください。
加えて言うならば、調弦時間は必ずしも調弦だけではなく、椅子や足台を調整したり、気持ちを整えたりすることにも活用できます。悪戯に焦らず、時間を取って準備するのがよい演奏につながるのではないでしょうか。大丈夫、いい演奏をすれば前準備でさえ、受け入れてもらえますと思います。演奏の準備が整ったら、一呼吸おき、自分にも観客にも「ここから演奏だ」と言う切り替えを教えてあげるとよいでしょう。

ところで、私は足台を使用して演奏します。ギターレスト等ではなく足台を理由は単純、見ていて格好いいと思うからです。で、最近は演奏時に両手を離しても足の上でギターを安定させられるようになりました。それ以降、演奏前にはわざと両手を離してバランスが悪くないかを確認し、かつ肩の上下運動を行ってリラックスするようにしています。

※2020/1/11追記※
実は昨年から、ギターリフトの使用を始めました。足腰への負担が小さく、またギターの響きも損なわない。また、見た目もカッコいい(これ重要)。けっこうオススメできます。ただ、練習の初歩段階では、なるべく足台を使用して、ギターの重心やバランス、自分の姿勢の癖などをわかってからのほうがよいかもな、とは思います。自由度が高い支持具をいきなり使うと、どの角度が演奏しやすい、などの考察はしにくいのではないでしょうか。

平均律の理解が舞台演奏の自信に繋がる 「音律と音階の科学」紹介

6. 演奏


これまでの練習成果を遺憾なく発揮しましょう(それができれば苦労はしませn・・以下ry)。演奏会に備える、となるとここだけに注目しがちですが、このページに掲げたようなことを意識すると、実はコスパよくステージの質を上げられると思っています。
 

7. 演奏終了~舞台から掃けるまで


ここも大事な演奏の一環です。たとえどんな演奏をしたとしても、聴いてくれた観客への感謝を念頭に、しっかりお辞儀をして退場しましょう。終わりよければすべてよし、です。
 

8. 振り返り


演奏の良かった点、改善したい点を反省しましょう。あと、可能であれば周囲の人と忌憚のない批評(批判ではありません)を交換することが良いと思います。上達するには、表面的な褒め言葉よりも深いダメだしの方が愛があると思いませんか?加えて、他人のステージを批評しようと真剣に鑑賞することは、結果として自分の演奏を改善することに繋がるはずです。私はたまに「辛口」と言われますが、上記信念のもと敢えて辛口になっているだけですからね!たぶん。。

(9. 帰宅:酒は飲んでも飲まれるな、ちゃんと家にかえりつきましょう・・)

と言う訳で、ステージのある日の過ごし方、と言う観点でギター演奏に向けた心構えを挙げてみました。これはあくまで私の場合、私の考えですが、皆さんが演奏以外のステップに関して検討するきっかけになれば幸いです。
関連記事
                        

コメント

非公開コメント