これ、ギターを弾かないときの「勉強」ということもできますが、あえて「練習」という言葉を使っています。「勉強」って言われたら嫌になる方もいますよね、きっと。趣味なのに勉強って、と。けれども「勉強」ではなく「練習」なんだと捉えれば、もっと魅力的な演奏をするための「練習」にギターを持たずに取り組むんだ、と思えば少しは気持ちが前向きになりませんか?
なぜギターに触らない練習が重要なのか
ギターに触ると、どうしても意識が指の動きに持っていかれます。そりゃそうですよね。だって、実際に指を動かしているんだもの。それから、音にも気を配る必要があります。綺麗な音で演奏したいものね。
そうすると結果として、「楽譜」を意識するのがとても難しくなるんです。これは音楽に限らず、人間っては大概そうだと思います。たいてい1度にたくさんのことに注意するのは難しいんですよ。スマホ見ながら歩いたら躓きます。テレビ見てたら宿題は疎かになります。そんなもんです。だから「自分の指の運動」に注目しながら「出ている音」の行く末を聞き遂げる、この2つを同時にできたら大したものです。たいていレッスンでも、「旋律を歌わせて」と言われたらテンポがおかしくなって、「リズムを意識して」と言われたら和音のバランスが崩れるんです。そんなもんですよ、たぶん。。
だからこそ、楽譜を解析するときは楽譜だけを見る
楽譜上で主旋律と内声の関係を見る。繰り返しや変奏を確認する。和音の変化を追いかける。こう言った確認には、ギターは不要です。というか、場合によっては邪魔かもしれない!・・言い過ぎました。。いやでも、邪魔ではなくても、ちょっと遠慮しといてもらった方がいい場面と言うのは多分あるんですよ。
ギターを弾くのが楽しいと、指を動かす練習に気を取られていると、ギターを持たない時間を取ることがなかなかできない。結果として、とりあえず指は動くようになって、何か凄いたくさん音が出てるけど何やってるかわからない演奏が出来上がります。ギターに触る時間を有効活用するためにこそ、ギターも持たない間にどれだけ準備するかが大切なんです。
うーん、いつもの事ながら書いてることが自分に跳ね返ってきますね。。これを一般にはブーメラン芸と呼びます。。
譜読み、暗譜に際して考えて欲しいことまとめピンチをチャンスに。旅行や出張はいい機会です
ギターに触らない時間にできることは、楽譜を読む以外にもたくさんあります。過去に取り組んだ曲の楽譜を改めて眺める。あ、これ楽譜を読むことだった・・。気を取り直してやり直し。基本的には「本を読む」ことのススメになるんでしょうけど、今はインターネット経由で知識を得ることも簡単ですからね。例えば、
・メンタルトレーニング
・呼吸法
・音律/ 音階の勉強をする
・和音の勉強をする
この2つは「練習」じゃなくて「勉強」だわ、、でも勉強も時には役に立つのよ。。
・好きな音楽家の生涯を知る
・ギターのブログを読む。このブログとかたくさんヒントあるよ!
冗談めかして書きましたけれど、このブログは本当に読む価値があると信じて書いていますからね!宜しくお願いします。
後書き: 知らないことに挑戦することは誰にもできない
音楽は言語を要しない芸術と思われがちですけれど、その上達のためには言葉を用い頭を使うべきです。頭を使うことが「必要である」とは言いません。でも、結局は自分のやっていること、できていないことを理解することが上達の近道なんですよ。
そして、「できていないこと」を把握するには、他者の知識を活用するべきなんです。知らないことを理解することは非常に難しい。けれど、例えば掛け算を理解することは、自力で掛け算を発明することと比較すれば遥かに簡単です。このブログでは、答えに導くことまではできなくても構わない、けれどきっかけを与えることはしたい、と思って続けています。この単語なに?そんな方法あるの?そう思ってもらった時点で、本ブログの目的の一端は達成なんです。
もちろんある種の解やアプローチまでこのサイトで到達できるに越したことはない。けれども、それはプロに任せたほうが早い場合もある。人に依って最適解が異なる問も多いし、そもそも解が存在せず問だけを携えねばならないこともある。けれど、問を認識することに成功すれば、その前よりも確実に世界が拡がります。あとはさらに自分で調べるなり、先生に聞くなりしてもらえればいい。もちろん私に聞いていただければ、できる限り説明したいと思います。
↓いっこうに質問の集まらない質問箱はこちら↓
匿名で聞けちゃう!あしゃお@趣味ギさんの質問箱です | Peing -質問箱-
https://peing.net/ja/asaoguitar※いや、過去の質問見てもらったら分かりますけど、「そこまで求めてへんわ!」って突っ込みたくなるくらいの内容返しますよ、まじで※
「無知の知」という言葉をソクラテスは残しました。「言葉の限界が世界の限界を規定する」とウィトゲンシュタインは表現しました。世界を少しずつ広げていく。一歩ずつ歩みを進めていく。
本稿を読んで、「ギター持たない練習」の存在に気づき、そしてその練習を始めてくださる方がいらしたら、とても嬉しく思います。
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