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「SpatialChat」のプランおよび管理者権限に関して

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コロナ禍で一気に普及が進んだオンラインコミュニケーションツールの一つとして、SpatialChatというユニークなサービスの提供が開始されています。元々2019年以前から開発検討されていたサービスが、コロナ影響もあり開発が加速、2020年4月ごろには無料版が発表されました。2020年8月以降有料化されていますが、2020年12月現在、実は無料プラン(Free Plan)でもかなり使えるサービスとなっています。

・2022/3/3、利用時間制限が撤廃され、無料の場合でも25人以下であれば無制限利用が可能となりました。
2022/5/16追記 2022/5/19以降、無料人数対象を5名以下とすることがアナウンスされました。

日本語で勝手に要旨翻訳しますと、、

SpatialChatは元々リモートオフィス、チームコラボレーションを目的にに開発されていたが、パンデミック(コロナ禍)において様々なイベント形式にも対応したため、結果としてリモートオフィスと言う本来の目的から乖離が発生していた。ロードマップを再検討した結果、従来目的にフォーカスするため、2022/5/19より無料スペースの最大人数を25人から5人に変更することを決定した。

とのことです。利用されていた方、あるいは利用を検討されていた方はご注意を。以降従来記事本文は残しておきますが、今後残念ながら更新することはないかと思います。私がSpatialChatのサービスを使うこともなくなるかなぁ。。

SpatialChatとは


Spatial=空間的な。Spaceの形容詞です。SpatialChatでは、空間的な距離の概念をオンラインコミュニケーションに導入することができます。例えばZoomやSkype、Teamsなどのツールは、1対1あるいは1対多の対話を対等に行うためには非常に優れています。セミナー(ウェビナー)や遠隔会議などでは、これらのツールが必要十分でしょう。しかし、私が今渇望しているのは飲み会です。忘年会企画したいぜ!そんなときに、上記ツールだと大人数には向かないんですよね。参加者全員が一つの話題でしゃべることになる、一つの画面に表示される人数が限られる、など。オフライン飲み会だと自然発生する、「近くの席の人と盛り上がる」「こっちの話題に入ったり、あっちの話題に参加したり」ということができない。Zoomでブレイクアウトセッションを使う、などで個別卓を複数提供することもはできますけれど、参加者の誘導やタイムテーブル管理など主催者の負担が増えます。

SpatialChat では、各自のカメラ画像が表示されたアイコンを自由に移動することができ、アイコンが近くにいる人の声を大きく聞くことが可能、という、立ち話感覚でコミュニケーションが取れる、極めて優秀なツールです。さらに、YouTube動画を張り付けてみんなで鑑賞しながら話すこともできるなど、これ俺の為に作ってくれたの??、というレベルです。
SpatialChat_official.jpg
(SpatialChat公式サイトより画像引用、以下同様)

SpatialChatの特徴を列挙します。
お奨めポイント
・大人数でも、オフライン飲み会と同じように少人数の集団を多数形成できる
・アカウント登録不要
・アプリ不要でブラウザからアクセス
・画像/動画なども共有できる

デメリット
・サイト説明が英語
  →でも、操作上はかなり直観的なので、幹事が簡単な英語を理解できればまぁなんとか(私のことです)。
・スマホからのアクセスの場合はブラウザ制限がある模様(Safari, Chrome?詳細未確認)
  →これは仕方ないかな、。
動画共有がスマホではうまく表示されないケースあり(サポートから、バグを認識しているとの返事がありました。。) (2020/12/15追記)

繰り返しになりますけれど、実際の操作は極めて直観的ですので、「習うより慣れろ」でSpatialChatサイトのTryMeから試していただけるのが良いかと思います。念のためカメラをオフにしておけば大丈夫。べらべら喋ってる外人さんの声を聞けます(笑)。本稿では幹事目線になって、無料プランの詳細と、管理者権限で何ができるかを解説します。

2022/3/3、25人以下の利用時間が無制限になりました


2022/3/3のメジャーアップデートで、25人以下の人数であれば時間制限が撤廃されました。これまでの運営で参加者の利用傾向分析ができたので、分かりにくかったparticipant-minute(参加者分)の概念を取り下げることにした、とのことです。なるほど~?

追加で、これまでできなかったアカウント登録ができるようになったり、と、使い勝手は向上しているようです。ただし、25人を超える場合は参加人数に応じた費用が必要となるようで、ここは大規模セッションを検討する方にはお勧めしにくい改定となってしまったようです。。(公式サイトのコメント欄も、高くなるやん!と悲鳴を上げている方たちのコメントが結構ついてますね。。)


公式サイトより転載。25人以下の利用には改善なんだけれど、26人以上で使う場合は「per user(1人当たり)」になるところが厳しいか?

という訳で、ここから先の説明は2022年3月以前の参考情報です。ご参照いただく必要はないかと思いますが、なにかの役に立つかもしれないので残しておきます(消してしまうのがもったいないだけやね)。

無料プランはとても充実している


彗星のごとく現れたSpatialChatですけれど、2020年8月より有料化されました。その中で、『無料だと4人まで』という情報が先行しています。さらに、2021年6月現在では条件が緩和されており、『50人までなら200分』までは無料で、50人より少ない人数ならばさらに長時間使うことができます。以下、詳しく条件を見ていきましょう。

Free Plan(2021/6/18時点)
・1スペースにつき3ルーム、50人まで
・1日につき10,000参加者分まで※
・スクリーン共有機能
・画像/動画シェア機能

(※2021/7/10時点スクショ。フリープランから参加者分の記述がなくなりました。ただし、運営に問い合わせたところ10,000分で変わらないようです。)


(参考:過去の価格情報スクショ)

participant-minute(s)という見慣れない言葉が出てきました。ここでは、とりあえず参加者分と訳します。これは、参加人数 x 参加時間(分)によって計算される、Spatial chat独特の単位です。公式サイトの文言を拙訳します。

仮に10人の参加者1スペースに参加すると、1分ごとに10参加者分が消費されます。例えば10,000参加者分の時間があると、10人同時接続時には16時間まで(10人x16時間x60分)、25人接続で6.5時間まで(25人x6.5時間x60分) SpatialChatを使用できます。さらに、参加者が4人以下の場合は、スペースは無料です(参加者分を消費しません)。5人以上の参加者の場合のみ、人分消費の対象となります。

participant-minute.jpg


はい、ここ重要ポイントです。この"free of charge"の文言に引っ張られて、「無料は4人まで」との誤解のもとにもなっているようです。しかし、このfree of chargeはparticipant-minuteのcharge対象にならないことを言っているのであって、free planの上限は50人でしょう。上限 10,000人分を50人で割って、200分=3時間超え!50人集まって2時間なら、飲み会の代替に十分使えますね!(あと、正式には推奨されないでしょうけれど、2時間たてば別の人が作った別のルームに流れて二次会をすることもできるような・・)

著者には、ちょっと試そうと声をかけて集まってくれる50人の友達はいないので、実際の動作は確認できておりません(涙)。でも、いま計画中のオンライン飲み会ではこのサービスで決行しようかと悩んでいるところ。。

ちなみに、このサービス2021/5以前は、25人まで、3,000参加者分でした。無料サービスが拡大するのはありがたい反面、ちゃんと稼げているのか老婆心で気になるところ。。
FreePlan.jpg

と言うわけで、この下の情報は「上限3,000分」のときに運営とやり取りした情報に基づきます。文脈上、最新である「10,000分」に読み替えていただいて問題ないと考えます。

3,000参加者分を超えても課金されることはない


このサービスのすごいところは、アカウント作成も不要なところなんです。実際に自分でスペースを作ってみるとわかりますけれど、スペース開催のURLを受信するためのEメールアドレス以外何もいらない。もちろんクレジットカードの登録も不要なので、課金したくてもできないんですよね。

念のため、FreePlanで会議中に3,000参加者分を超えるとどうなるか、予め予備の参加者分を購入できるのかを運営に問い合わせてみました。『参加者全員が強制的にルームから退去させられる。Free Planでは課金されることはない。ただし参加者分を購入することもできない。参加者分を追加購入するには、Standard Planに加入する必要がある』とのことです。3,000人分を超える規模の会議を計画する場合には、Standard Plan($49.99/月、5,000人分)に参加する必要がある。この価格設定自体は強気ですけれど、無料プランの門戸は狭くありません。ちなみに、Standard Planで5,000参加者分を超えた場合は、$0.01/人分ずつ積算されていき、$30を超えると請求がくるとのことです。この辺も変に良心的ですね。いきなりサービス停止しないかの方が心配だわ。。

掲載時点(2020年12月)の情報をキャプチャするため、引用はスクショを使用しています。最新の情報は、下記Priceのページをご参照ください。
Pricing / SpatialChat https://spatial.chat/pricing

日本語のヘルプも充実してきた


(2021/7/10追記)使用方法や管理方法がわかりにくいのは本サービスの弱みでしたけれど、ヘルプセンターの内容が拡充され、かつ日本語対応しています(私のページ読むより公式読めばいいんじゃ?)。でも、ヘルプセンターの場所がちょっとわかりにくいのよねー。結果的に、リテラシーの高い人に間口を絞ってしまっている気がする。いいサービスなだけにもったいないですね。
SpatialChatの基礎(公式)
(追記終)

管理者権限も追加され、幹事としては必要な対応が期待できそう



2020年春先の無料期間では、管理者権限やセキュリティ面の不安があったようですけれど、現在は管理者としてアクセスすることで、各種カスタマイズやパスワード設定などもできるように変わったようです。スペースを作る際には、参加者用URLとは別に管理者用URLが届きますので、そちらにアクセスするだけでokです。アクセス後の管理者画面がこちら。通常のログイン用画面に追加で、左側に管理者用アイコンが2つ増えます。
Admin_setting1.jpg

セッティングアイコンでできることは、Space Setting/ Space Password/ Room Permissions/ Billing の4つです。セッティングとパスワードはなんのヒネリもないので、試してみてください。また、Billingとあるのでちょっとビビりますけれど、ここを押しても有償プランの説明ページに飛ぶだけです。請求が来るわけではないので安心してください。人分を消費している場合はここから残分の確認もできるみたいです。

Room Permissionsでできることは、下記の5つの許可設定です。画像/動画/デスクトップ共有、テキストとリアクションの送信、カメラ、マイク、メガホンの許可。参加者の強制ミュートに加え、メガホンで全員通知ができるのは幹事としては助かりますね。
room_permission.jpg

ウェルカムページの設定


管理者権限の2つ目のアイコンでは、ウェルカムページの設定ができます。ウェルカムページとは、スペースのURLをクリックした参加者が最初に飛ばされるページを指しているようで、ここで参加者が名前や説明分を入力した後、実際のスペースに参加することになります。Zoomでいうところの待合室ですね。ただし、SpatialChatには事前のアカウント登録がありませんので、本ページは省略できません。
Admin_setting2.jpg

1番上の「T」ボタンからページタイトルと説明の入力が。2番目、3番目のボタンから背景画像と明るさの変更が可能です。

ルームのカスタマイズ


実際にスペースに参加した後には、管理者のみルームのカスタマイズもできるようになります。前述の設定はあくまで「ウェルカムページ」の設定ですので、ルームの設定は各ルームごと行う必要があることにご注意ください。画面中央左付近のペンアイコンを押すと、カスタマイズボタンが出ます。この画面でできることは、左から順番に5つ。2番目、3番目のボタンから背景の設定ができます。
space-customization.jpg
・Pin Image:画像の埋め込み
・Pin Video:動画の埋め込み
・Change Background:背景画像の選択
・Background Setting:背景画像の設定
 -Scrollable background:背景画像を固定するか決定(disable→固定、enable→移動式)
-Background Brigtness:背景の明度

※画像は、管理人のYouTube動画を鑑賞する会を試して見たときのものです、見逃してください(笑)※

管理者権限で画像や動画を埋め込み(pin)すると、Custmizeボタン終了(done)後には背景に溶け込んでしまい操作できなくなりますので注意しましょう。私は自分の動画がエンドレスにループ再生されるようになって焦りました。。操作不可能にする必要がない場合は、管理者としてpinするよりも、ユーザとしてshareした方がわかりやすいかもしれません。例えばScrollable Backgroundをdisableにし、集合卓画像や動画を埋め込んでしまえば、飲み会セッティングとしてはちょうどいいのではないでしょうか。あと、上記画像で見てわかっていただけるように、参加者名は日本語フォントに対応しているようです。

無料プランでは、ルームを3つまで作成することができます。25人が一つのルームに集まるのは多すぎるな、と思う場合は、予めルームを作成しておけば、各自自由にルームを行き来することができます。逆に、カスタマイズは作成したルームごとに行う必要があります。スペースの設定ではなく、ルームの設定である、ということに注意しましょう。

動画共有はスマホから見ることができない


2020/12/15現在、私のアンドロイドスマホでは、埋込み動画の再生がうまく動作していません。Windows10のCh rome⇔Edge間では動画共有/ 再生ともに正常動作するものの、アンドロイドのChromeでは表示されない状況です。

公式サポートに問い合わせたところ、バグを認識していて対応中との回答がありました。知り合いにiPhone(Safari)で確認してもらったところ、そちらでも動画視聴はうまくいかなかったとのことでした。

相手の環境を固定できないオンライン飲み会用途としては、これはよろしくないですね。。まぁ飲み会に動画共有は必須ではありませんが、、同一サービス(?)を皆さんに問題なく提供できるか、と言うのは幹事の最低クリアすべき条件なので。。

と言う分けで、オンライン飲み会に最適ではないか、と思われるSpatialChatの紹介でした。動画視聴会は、バグフィックスを待ちましょう。。

余談:オススメのお酒


余談ですけれど、私はウイスキーとエールビールが大好きです。エールビールなんかは、飲み比べしながら飲み会して味について語るのもいいですよ。ヤッホーブルーイングのビールはかなりオススメなので、よければ買って試して見てください。

その他お酒関係はこちらのお酒カテゴリでも紹介しています。グレンフィディックジンジャーハイなんかは本気と書いてマジでおすすめ。




最後に、もし本記事が参考になりましたら、ご支援いただけますと幸いです。
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2020/12/8 初稿
2020/12/15 動画共有のバグ説明を追記
2021/2/18  無料プランが3/1までであることを追記
2021/3/4  3/1過ぎたけど無料プランに変化なさそうなことを追記
2021/6/18 新料金プランに修正
2021/7/10  「人分」表記を「参加者分」表記に変更、公式ヘルプセンターへのリンク追記
2022/3/3 新料金プランに変更
2022/5/16 無料人数5人までの変更を追記
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