主催者講評、入賞者の声
主催者講評/ 総評
・この大変な時期に何かしたいと思い形にした。参加者/ 協賛の皆様、盛り上げてくださった方々に感謝したい。
・今回は審査員が3人なので、評価詳細の公表は控えさせてもらう。
・非常にレベルが高く、タイトルに「アマチュア」と冠する必要がなかったかもしれないと思ったくらい
・参加者の皆さんの、演奏機会が欲しいという気持ちがレベルの向上に繫がったのでは。
・自分の録画を繰り返し確認することで、さらなるレベルアップに繫がればよい
・録音状態自体は今回の審査結果に影響していないけれど、これからの時代に録音技術の向上も計れるとよいのでは
・参加者は下は小4~上は70代前半と幅広かった
入賞者コメント
・音楽家の方こそ大変なときに、貴重な機会をありがとうございます
・このコンペティションのおかげでモチベーションが復活した
・聴衆賞(You Tubeの高評価数で競う)のおかげで、普段演奏を届ける機会のない、遠方の人や友人にも動画を見てもらう機会になった
・若い世代の参加で刺激をもらえた
様々な地域の幅広い年代の方の顔を見ながら話を聞けたのは、楽しい経験でした。コロナ以前のような形式のコンサートやコンクールが復活できることを祈る一方で、このような新しい形式加速するには1つの意味があったのでは、と感じます。主催/ 協賛のみなさまありがとうございました。参加者の皆様、お疲れさまでした。またどこかの機会でお会いできることを楽しみにしています。
すこぶるハイレベルなコンペでした
通常コンクールでは、いくつかのレベルが存在し、プロとして第一線での活躍を目指す若手が集う国際コンクールを筆頭に、愛好家や小学生を対象にしたものまで様々です。今回のコンクールは、そのような中でも非常なハイレベルだったのではないでしょうか。
愛好家向けアマチュアコンクールでのよくあるクラス訳としては、年齢による区分け。ジュニア部門、大学生部門、シニア部門と言った分け方です。その他に、年齢制限無しで初級/ 中級/ 上級と言った分け方がなされ、それぞれに録音課題曲が付される事が多いです。さらには、他のコンクールでの優勝歴/ 入賞歴がないこと、と言った制限を設けることで、卒業を促し過度にレベルが上がりすぎるのを防ぐ場合もあります。さらにレベルが上がると、録音課題曲以外に、予選/ 本選で生で演奏する課題曲も設定され、審査の公平性を担保するようになっていきます。また、その課題曲の難易度を見ることで、応募者のレベルがある程度自然と揃っていきます。
そう言った観点で見たときに、今回の入賞者の方々は、様々なコンクールの上級部門やそれ以上の舞台に挑戦されている、皆さんどこかのコンクール入賞やマスタークラスでお名前を拝見する、そんなレベルのものでした。弾けるだけで凄い曲を課題曲として演奏し、さらに追加の自由曲を披露しちゃう人たちです。「全国コンクールの本選なみのレベル」とのツイートもお見かけしましたが、これは正に的を射ている表現。正直に言うと、名前を見て(えぇ、あなたのレベルが出てきちゃいかんだろ勘弁してくれ、、)と心の中で呟くレベル。
もし今回落選された方も、落ち込まないで
「アマチュア」と冠しているものの、「現時点でプロフェッショナルなるとして活動していない」と言うだけで、演奏活動もできるであろう方、今後プロとして活躍されるであろう方も多く含んでいました。そんな方々が、「発表の機会がなくなってしまった」と言う無念の思いをバネに、課題曲無しで録音に挑戦されたのですから。移動や宿泊と言った距離の制限がなく、日本全国から応募できたのですから。
今回このコンクールに応募され、入選を逃された方には、「落ち込むことはない」と心からエールを送りたいと思います(含む、自分。。)。ちょっと相手が悪すぎです(褒め言葉)。ぜひ今後も挑戦を続け、一緒にクラシックギターを楽しんで行きましょう。このコンクールの落選で落胆し、コンクールを諦めるとしたら勿体なさ過ぎます。なんというか、参加自由な天下一武道会に応募してみたら、サイヤ人が戦ってたようなもんです(褒め言葉)。
コンクールに参加するからには、もちろん入賞したい、あわよくば優勝したい。けれども、音楽には本来優劣も正誤もありません。本当に大切な事は、そこを目指すことで得られた成長。そしてそこで生まれる人との繋がりです。きっとあなたは今回の挑戦で、自分の録画を見ることで何か気づきを得られたでしょう。誰か好きな奏者、応援したい人ができたでしょう。SNSで仲間が増えたかもしれません。そう言った体験を大切に、これからもコンクールや発表会に参加してみてください。アマチュアにとってのコンクールの意義に関しては、下記記事でも語っています。サイヤ人になれなくても、地球人同士の手合わせにだって意味はあるんですよ。
↓コンクールを勧める理由↓
https://asao-guitar.com/e/meaning-of-competition関係ないけど、なんでもドラゴンボールに例えようとするのはおじさんの証だと言う話を先日耳にしました……そう言う正しいツッコミはおじさんを悲しませるだけなので、面と向かっては言わないであげてください(涙)。
以降、動画コンクールに対する個人の感想です。
初めは動画でのコンクールに違和感があった
私本音を言うと、クラシックギターは完全に生音派です。10年近く前からYou Tubeへの動画投稿もしてますけれど、それも音質にはあまりこだわっておりませんでした。と言うのは、「クラシックギターの音色は生が1番」と言う信念のような何かがあり、動画は生演奏に興味を持っていただくための、クラシックギターに興味を抱いてもらうためのきっかけになれば良い、どの割り切りがあったからです。
そのため、今回のYou中部コンペティションを初めて拝見したときは、「面白い!けどどうしようかな…」と言う思いがありました。
最終的に参加を決めたのは、主催者への敬意
You中部コンペティションは、その名からも分かるとおり「中部日本アマチュアギターコンペティション」を主催する中部ギター協会が主催されました。この、中部アマチュアコンクール関係の発信に関しては、以前から大きな関心を抱いていました。と言うか、参加も観戦もしたことがなく、さらには先生方と面識もないにも関わらず、こんな一方的な熱い文章を書いたことがあります。
中部日本アマチュアギターコンクールに見る審査員の本気と、アロウの不可能性定理
https://asao-guitar.com/e/chubu-amateur-20190818元々尊敬の念を抱いていた先生方による、現状を打破しようという熱い試み。純粋にそれに参加したい。そして、少しでも一緒になって盛り上げたい。そう思ったのが参加の理由です。ちなみに、このコンペティションに参加するためにUSBマイクを購入しました。何人方の方には音色や音質を褒めていただき、買ってよかったなぁと満足しています。
アンドロイド端末で外部マイクを使用する。スマホに直接USBマイクを接続するのがお奨め!言い訳: 腰痛になっちまったよ~
まぁ、参加するぞ!と決めたあとに、定員ギリギリになるまで参加しなかったのには理由があってですね、完璧な言い訳ですけれど聞いてください。マイクが届いてセッティングができたので、「さてどんな感じで録音できるかなー」と試し録画した次の日、子供と遊んでいてど偉い腰痛になったんです!
試し撮りで参加すんのか俺、、早く腰治ってくれ!と祈りながら結局それ以来ギターを触ることなく定員が近づき、かと言って不参加と言う訳のは悲しすぎる、、なかなかな葛藤の中参加を決めた、と言う言い訳だけお納めください。
あ、コンデション調整も含めてコンクールです、と言われたら爆ぜます。返す言葉もございません\(^o^)/
次の演奏機会に備えて、またギターを楽しみます
今回私は入賞できず悔しい思いをしましたけれど、参加してみてよかったと思うことができました。また次の演奏会や発表会、コンクールを目指してぼちぼち頑張ろうと思います。
最後になりますが、私の応募作品はこちらになります。よろしければ聞いていってくださいね。
M.M.ポンセ/ 組曲イ短調よりサラバンド
https://youtu.be/GUKNEkyRGTwクラシックギター愛好家向けのコンクールをまとめました。コンクールはプロを志す方にとって登竜門であるだけでなく、愛好家の方にとっても有効活用できるものであると思います。ここでは、いわゆる「職業的ギタリスト」を目的としない方でも挑戦しやすい、課題曲の負荷が量的/質的に少ないコンクールを中心に紹介をしています。...
- 関連記事
-
コメント