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ギターを弾くのが好き、というだけでここまで来てしまった

 もう随分と前のことになるのだが、自分が仕事をするようになって、社会人というものの楽しさと辛さを理解するようになったある日、ふと、自分の父親は私が生まれる前から仕事をしているのだ、という事実に気付き、それ以前から好きであった父に、改めて尊敬の念を抱くようになった。それと同時に、仕事上で好きになれない人たちのことも、長きに渡り社会人生活を続けていると言う事からだけでも、尊重して付き合わないといけないな、と感じたことを覚えている。

 昨秋に40歳になり、今度は自分が「この人は私が生まれる前から仕事をしているのだな」とそう思われる年齢に近づいていることを感じる。近づいているどころか、自分の子どもたちから見れば実際にそういう存在だ。本来であれば、他者に対する尊敬や尊重の念というものは、年齢や年数に依存せず、親子関係にあるかも関係なく、あらゆる他者に等しく持つべきものであるのかもしれないが、いずれにせよ私は、他者から見たときにこの人はずっとこの仕事をしているのだな、と思われる年齢に差し掛かっている。果たして私は同僚や後輩から尊重してもらえるような社会人生活をおくってきているだろうか。

 さて、私は大学に入ると同時にギター部に入ることでクラシックギターを始め、ギター部を卒部する大学3回生のときに今のギター教室に通い始めた。大学生のときから通っている、ということは社会人になる前からと私の場合は同義であって、大学入学の年度から計算するとちょうど20年前のことらしい。人生の半分だ。大学生と話すときは、私はあなたが生まれる前からギターを弾いてます、どころか、私はあなたが生まれる前から今の先生に習っています、と言うところで来てしまった。

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[演奏予定]2022/6/11(土)クラベリト

2022年6月11日(土)に、大阪梅田のギターバークラベリトでソロステージの演奏機会をいただきます。

・6/11(土) 
・19:00開店
・20:00開演
・30分ほどのステージ2回を予定

発表会・演奏会やコンクール以外で演奏をさせていただくのは本当に久しぶりです。演奏曲に悩むというのも、なんと贅沢なことでしょう。果たして次回があるのか、あったとしてもいつになるかさっぱり分かりませんので、曲目は出し惜しみせず今の私が届けられる最高のものにします。そのため、曲全体のテーマみたいなものはありません。まぁ、そもそもテーマを用意できるほどのレパートリーもありませんけれど。

次回未定という意味では凄くレアなステージですので、聞きに行ってもいいなぁと思った方は是非お越しください!笑 約10名で満席の小さなバーですので、事前にご一報頂ければ席を予約いたします。ご予約は、私宛でもクラベリトへの連絡でも大丈夫です。宜しくお願いいたします。

※6/11 演奏予定曲目を追記※
第一部
カプリチオ(F.クレンジャンス)
アメリアの遺言、聖母の御子(カタルーニャ民謡、リョベート編およびJ.L.ゴンザレス編に基づく)
特徴的舞曲(L.ブローウェル)
思い出の組曲より、エボカチオン、ホローポ(J.L.メルリン)

第二部
愛のワルツ(U.ノイマン)
11月のある日(L.ブローウェル)
そのあくる日(R.ゲーラ)
アルハンブラの想い出(F.タレガ)
カプリコーンの夢(R.ディアンス)

アンコール
Op35-17(F.ソル)
BLUE(家高毅)



麻尾
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クラシックギターで奏でるOver(Mr.Children)

※2022/6/10、楽譜情報を追記し再掲※
Over




作曲:桜井和寿
編曲:田嶌道生

Mr.Childrenさんの Over を演奏しました。
なんか、この曲を聞くとなぜか胸がキュッとなるわけですね。
別に、顔の割に小さな胸の彼女とか、少し鼻ににかかる声だった好きな人がいたわけではないんですけど、、なのに、昔の恋や懐かしい人のことを思い出すのはなぜなんでしょうか。

この曲は1994年に発売されたアルバム Atomic Herat に収録されていたものです。昔の曲ですけど、確か2000年代にも、男性が選ぶ失恋ソングナンバー1にもなっていたことがありました。名曲は色あせませんね。このアルバム曲のは、好きな曲ばっかりです。

とは言っても、そうかもう25年も前なのか。。年も取るはずだ。この動画を私がアップロードしたのも8年前の2011年。若い?変わらない?

2022/6/10、楽譜情報を追記
楽譜は、田嶌道生さん編曲、ドレミ楽譜出版のミスター・チルドレン ギターソロ曲集掲載のものです。1995年発刊のものでおそらく絶版。。

Amazonや楽天に在庫の見当たるMr.Childrenギターソロ曲集が、同じく田嶌道生さんの編曲であること、ドレミ出版であること、初期楽曲の掲載曲に重複が多いことから、おそらく同じアレンジの楽譜が流用されていると推測します。現物が手元にないので断言はできませんが、参考にしてください。



私が実際に持ってるのはこんなやつ。。年季入ってるね、、買ったの高校生の時だもんな。。


2011年:初稿
2019/11:追記更新
2022/6:楽譜情報追記

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林祥太郎ギターリサイタル(2022/5/29茨木六弦堂)

林祥太郎さんのギターリサイタルを聞いてきました。林さんの魅力はもちろん、コロナ禍以降自分が演奏しないコンサートを聞きに行く機会がほぼ持てていなかったのもあり、とても楽しかった!この状況なんとか続いてほしいです。やっぱり生のリサイタルはええなぁ~。

3部構成の今日のリサイタルは、有名曲を多く揃えつつ、所々に馴染みのない曲を挟まれていて飽きのこない充実の時間。30分ごとに換気休憩を挟む、ということで、実は奏者聴衆どちらも集中力的にはちょうどいいようにも感じました。演奏曲一覧は末尾に記載。

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『脳内に指揮者を持ちなさい』 谷辺昌央先生マスタークラス受講

少し前のことになりますが、GW中に谷辺昌夫先生のマスタークラスを受講しました。その内容は、『常にパルスを感じること』『脳内にもう1人の指揮者を持つこと』というものでした。

谷辺昌夫先生は、幼少の頃から音楽及びギターの教育を受け、学生自体に多くのコンクールで優勝されたうえで東京大学に進学、卒業後ドイツに音楽留学されている、ちょっと私からは理解不能なほど素晴らしい経歴を持った方です(褒め言葉)。

谷辺昌夫プロフィール

私はポンセの組曲イ短調からジーグを持っていきました。昔から好きな曲だが、どう弾きたいかのイメージが膨らまずあまり弾き込めてもいない。何か手がかりが欲しい、と。演奏を聞いていただいた結果、『パルスが感じられないね』ということで、レッスン時間の50分間ひたすらパルスパルスパルスしてきました!パルスしすぎてバルスしそうになったよ、、

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「SpatialChat」のプランおよび管理者権限に関して

コロナ禍で一気に普及が進んだオンラインコミュニケーションツールの一つとして、SpatialChatというユニークなサービスの提供が開始されています。元々2019年以前から開発検討されていたサービスが、コロナ影響もあり開発が加速、2020年4月ごろには無料版が発表されました。2020年8月以降有料化されていますが、2020年12月現在、実は無料プラン(Free Plan)でもかなり使えるサービスとなっています。

・2022/3/3、利用時間制限が撤廃され、無料の場合でも25人以下であれば無制限利用が可能となりました。
2022/5/16追記 2022/5/19以降、無料人数対象を5名以下とすることがアナウンスされました。

日本語で勝手に要旨翻訳しますと、、

SpatialChatは元々リモートオフィス、チームコラボレーションを目的にに開発されていたが、パンデミック(コロナ禍)において様々なイベント形式にも対応したため、結果としてリモートオフィスと言う本来の目的から乖離が発生していた。ロードマップを再検討した結果、従来目的にフォーカスするため、2022/5/19より無料スペースの最大人数を25人から5人に変更することを決定した。

とのことです。利用されていた方、あるいは利用を検討されていた方はご注意を。以降従来記事本文は残しておきますが、今後残念ながら更新することはないかと思います。私がSpatialChatのサービスを使うこともなくなるかなぁ。。

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第46回ギター音楽大賞に出場しました

 鉄は熱いうちに打て、と言いますけれど、ではどれくらい急いで打たないといけないのでしょうか?どの程度放っておいたら冷めてしまうのか、私は存じ上げません。熱く溶けた鉄の実物など見たことはありません。では、人の心はどうなのでしょう。心は熱く溶けることがあるのでしょうか。もし溶けるほどに心が熱くなることがあるのならば、それは果たしてどのくらいで元の通りに戻ってしまうのでしょうか。分かりませんが、今はとにかく、その熱が少しでも冷めないうちに、言葉を紡ぎたいと思います。

 本日、第46回ギター音楽大賞上級部門に参加し、奨励賞を受賞しました。奨励賞を受賞するのは、五度目となります。奨励賞を受賞している、ということは、そのいずれも、金銀銅の上位入賞には届いていない、ということです。何も賞をもらえないよりは嬉しいものの、あと一歩、もう一つ上の賞がに手が届かないことにはもどかしさを感じます。

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[ソロギター] カプリコーンの夢(ディアンス)

Songe Capricorne (Roland Dyens)



4/10に開催されました、第59猪居ギター教室定期演奏会でのしました演奏です。実はこの曲は過去の定演でも演奏したことがあり、You Tubeに初めてアップロードした曲もこのカプリコーンの夢でした。

その時の記事と演奏がコチラ、、なんと2010年8月、、今から12年も前です。当時の演奏と今の演奏を比較しても仕方がないのでしませんが、一つ言えるのは、わっかいなー!(若いなぁ)ということです。最近はなるべく節制しているので、そんなに太ってないことは良かった。。


同じホール、同じギター、同じ曲、同じ和音。そして、12年の歳月。

最近は人前演奏で緊張することは減ってきたのですけれど、この演奏の時は凄く緊張しました。さすがに手が震えるようなことはなかったものの、いつも通りには指が動かない中、ミスしないようなんとかコントロールしながら、まさに綱渡りのような感覚、、最後まで綱から落下することなく渡り切ることはできなかなぁ、というのが感想です。それでもなんとか落ちることなく渡ることがてきたので、渡りきった地点から振り返ると、この綱の上をよく歩いてこれたな、という感じでそれなりにいい演奏になってくれたのではないかと思います。

昨今、動画を撮影しアップする、ということが容易にできるようになる中で、曲の披露や完成というものに対する感覚が自分の中で変わってきているのを感じます。何回か録画してみて、それなりに出来たら、ま、いっか、ということもあります。しかし、やり直しのきかない一度きりの舞台、この緊張感が自分は好きなのだなぁ、ということを改めて感じることができました。

演奏中にミスをしない、傷を残さない、ということにどれだけ価値があるのか、私には正直よく分かりません。ただ、ミスをしないで表現できるように練習することを通じ、見えてくる何かがあるのではないか、とは信じています。

さ、また練習とダイエット頑張ろうっと。
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おじさんギタリストが伝えたい、ギターを継続するための7つのポイント

※旅立ちの季節に、過去記事の修正再投稿です※

ギターに初めて触れたのが10歳のとき。
エレキにハマった高校時代。
クラシックギター部に入った大学時代。
クラブを卒業し教室に通い始めたのが20年前。
就職して16年。結婚し、長女が生まれて10年。
色々な転機がありましたが、なんやかんやギターを続けることができました。

私にいま誇れることがあるとすれば、それはこの「兎にも角にもギターを続けてこられた」と言う1点です。理解し支えてくれる家族、指導してくださる師匠始め、触れ合う皆様のおかげだと感謝しております。

そんなおじさんギタリストから、これからギターライフを続けたいと思っている若者に伝えたい内容を綴ります。

①ギター教室に通う


これはね、絶対通ったほうが良い。上手になるため、もちろんそれもありますが、最大のメリットはそこではありません。ギター教室に通うこと自体が、ギターを継続するための後押しになる。これが1番のポイントです。

妻にうるさいと言われる、子供が夜泣きする、残業続きだ。妻にうるさいと言われる、、体力が落ちてきた、爪を削るのがめんどくさい。妻にうるさいと言われる。ギターを辞める理由はそこかしこに転がっています。そんなとき、「でも今日はギター教室だから、、しんどいけど行くか」。これがあれば、週に1度、月に3回、4回弾くことができるんです。これが本当に重要!この受動的にギターを触る時間に、私はどれだけ救われたことか。

本音を言うと、この効果に期待した、「忙しいと言う理由でギターを辞めなくて済むように」という後ろ向きな理由が、ギター教室に通い始めたモチベーションの1つでもあります。そんな私を、レッスンとレッスンの間に一度もギターに触らず、教室に行ってから爪を磨く。そんなこともあった生徒を温かく指導してくれた猪居信之先生には感謝してもしきれません。私の目論見は、理解あるギター教師と巡り合うことで見事に果たされました。


レッスンを効率的に受けるためのヒント。練習曲とやりたい曲のバランスをとろう。

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お風呂場のアリエル

 みなさん、アリエルをご存知だろうか。私が紹介するまでもなく、有名なキャラクターだ。名前でピンとこなくとも、人魚姫をモチーフにしたディズニー映画『リトル・マーメイド』のプリンセス、赤い髪をしたお姫様と言えば、あぁ、と思う人も多いのではなかろうか。

 我が家のお風呂場には、そのアリエルがいる。小さな、5cmほどの人形だ。人魚の人形。

 5年ほど前、まだ自由に海外と往来が出来た頃に、米国出張のお土産として娘達に買ってきたものである。たしか、"real foalt!!"とか書いていたように記憶している。小さな船や魚とセットになった、お風呂に浮かぶその玩具を、娘達は喜んで受け取ってくれた。

 湿度が高いお風呂場に5年も置いていると、色も褪せるし汚れも付く。お世辞にもキレイとは言えなくなってしまった。そして小さいとは言え場所を取る。娘達ももう小学校の高学年になる。本音を言えば、そろそろ片付けたい、と思っている。思っていた。

 先ほどお風呂に入っていると、そんなアリエルをガチャンと床に落としてしまった。「しまった」という声と同時に、「邪魔だな」と言う気持ちが頭をよぎる。もう捨ててもいいんじゃないか。子供達と一緒にお風呂に入ることもなくなったので、彼女達が入浴中どう過ごしているかは知らない。でも、さすがにもう遊んではいまい。

 入浴を終え洗面所に出ると、娘が声をかけてきた。「なんか音がしたけど大丈夫?」

 「大丈夫だよ。でも、アリエルを落としちゃった」「…あのアリエル、もう片付けてもいいかな?」

 「うん、いいよ」さほど間を置くこともなく、いやむしろ即答と言える速さで、娘は応えた。そのとき彼女がどんな顔をしていたのか、ちょうど髪の毛で隠れて私には見えなかったが、きっと何とも思っていないのだろう。こんなことを気にするのは、多分いつまでも子供な親の方だ。

 思えば、私が子供のときにはお風呂場にはウルトラマンがいた。ビニールで出来て、上半身と下半身の境目で2つに分かれるあれ。一度外すと、差し込むのにコツがいるあれ。あのウルトラマンは、いつお風呂場からいなくなったのだろうか。

 先月の中頃だったか、新入社員だった当時から存じている先輩が今春で会社を卒業されると、聞いた。そうか、寂しいな。最近は在宅勤務が多いから、挨拶できるときにしておかないとな。そう思っていたら、すぐにその春はやってきてしまった。今日、出社ついでに一言挨拶をと席に伺ったところ、その人の顔を見た瞬間、自分でも全くの予想外なのだが、泣きそうになってしまった。

 と言うのは強がりで、実際のところはほとんどもう泣いていたので、挨拶に行ったにも関わらず何も喋られずに退散してしまった。退職手続きをしながら「やることがいっぱいで大変だ」と笑うその人に、今までありがとうございました、というのが精一杯で、そのまま逃げるようにその場を後にした。

 とは言え、別れの春は、出会いの季節でもあるらしい。3年前にこんな感傷的な別れの言葉を書いた先輩が、なんの因果かまた会社に帰ってくると聞いた。なるほど、別れがあれば出会いもある、というのはどうやら事実らしい。

 はてさて、出会いや別れはありふれたことだ、という事実を受け入れられる日は私にやって来るのだろうか。別れのたびにこんな思いをするのは嫌だ、と思うと同時に、そんな湿っぽさが自分らしさかもしれない、とも感じる。いずれにせよ、人は簡単には変われない。こんな私を抱えて、また明日から新しい1日を生きていこうと思う。

 我が家のお風呂場には、アリエルがいる。彼女を片付けることができるのは、まだ先になりそうだ。
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